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院内がん登録
はじめに

 高知医療センターがんセンター「院内がん登録」をお届けします。2005年開院当初は、「地域がん登録」(脚注)を行っており、現在の様式で「院内がん登録」(脚注)を行うようになったのは2008年以降になります。今回は2008年登録開始後2012年末までのデータで、累計5,565件になります。
 2016年1月より、これまでは都道府県が任意事業として行ってきた「地域がん登録」が、国が主体となって実施する「全国がん登録」へと集約され、全国の病院および指定診療所には、所在地の都道府県への届出義務が課されるようになります。つまり、今までは自治体ごとに半ば自主的に行われていたがん登録が、標準化・義務化され、データが一元管理されるようになり、原則全てのがん患者さんが登録項目も標準化されて登録されるようになるため、より正確な罹患状況の把握が可能になります。
 また、特記すべき事は、患者さんの“その後”(治療後)も、自治体の枠を越えて移動情報含めて追えるようになります。死亡情報に関しても、従来のように診療機関や都道府県が自主的に調査するのではなく、全国の死因付き死亡情報(死亡者情報票)が全国がん登録データベースに提供されるようになります。
 さらに、全国がん登録データベースに集まった予後情報などが「院内がん登録」を行っている施設に還元されるため、自施設の診療実績を全国レベルと比較することにより、診療内容、医療の質についても評価できるようになります。このような調査を通して、当院を含めた高知県全体のがん治療のレベルの向上に利用できることが期待されます。
 最後に、本データ登録にあたり、当院医療情報センター(旧ITセンター)がん登録担当の診療情報管理士の方々の多大なるご協力に感謝いたします。

◆地域がん登録 各都道府県が,地域住民をがんから守るため,住民に発生した全部位・全がん種の罹患率および生存率の実態と推移を分析する。「全国がん登録」制度下では,病院名称から患者氏名,診断情報(診断名・診断日等),治療情報(進展度・治療法等),予後まで26項目に絞って登録される予定。
◆院内がん登録 医療機関が,自院の病院機能を高めるために,受診患者の全部位・全がん種の診療数や生存率の実態を分析する。全国のがん診療連携拠点病院397施設と,都道府県推薦がん診療病院236施設が参加しており(2012年時点),年間登録患者の総数は全罹患者数の約8割を占める。登録項目は53項目(必須22項目),データは各施設所在地の「地域がん登録」に拠出される。

2015年4月1日
医療情報センター長 森田荘二郎
(前がんセンター長)



院内がん登録
院内がん登録2012(PDF)