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放射線科・放射線療法科

2014/05/09

はじめに

放射線療法科 科長:森田荘二郎

 「放射線科」はなにを専門にしている診療科でしょうか。私の子供達も「お父さん何科のお医者さん?」て聞かれた時、なんて答えたらいいかわからなかったので「病院で写真を撮っています。」みたいな返事をしたそうです。確かに「放射線」を用いた診療を行いますが、写真を撮るのは専門家である診療放射線技師さん達です。放射線科医はそれらの写真をみて、病気の診断を行います。つまり「画像診断医」と呼んだ方がよいかもしれません。

私たちが診療しています

松阪 聡(まつさか さとし):集学診療部部長、放射線科科長
 日本放射線医学会専門医
 日本核医学会専門医

森田荘二郎(もりた そうじろう):がんセンター長、放射線療法科科長
 日本放射線医学会専門医
 日本インターベンショナルラジオロジー学会専門医

野田 能宏(のだ よしひろ):放射線科医長
 日本放射線医学会専門医
 日本インターベンショナルラジオロジー学会専門医

秦 康博 (はた やすひろ):放射線療法科医長
 日本放射線医学会専門医
 日本インターベンショナルラジオロジー学会専門医
 

外来予定表

1.放射線科ってなにをするお医者さん?

 一昔前では、フィルムに撮った画像(アナログ画像といいます)をシャウガステン(フィルムを読影する機器)にかけジーッと観察して、それこそ胸の写真であれば血管や気管枝の一本一本まで詳細に読影するという名人芸を持った先生方がいらっしゃいました。最近はコンピュータを使った超音波、CT、MRI、核医学検査(RI)といったデジタル画像が主流で、撮影枚数も膨大になってきており、それをフィルムにすると何十枚にもなるため、シャウガステンでの読影は困難で、放射線画像情報システムを用いた高精細(いわゆるハイビジョンなみの解像度を持った)ディスプレイ上での読影を行います。当院では統合情報システムを採用していますので、撮影した画像は電子カルテ画面を通してすぐに観察できます。
 このように放射線科は、各種画像(胸部や腹部のエックス線撮影、胃や腸のバリウム検査、超音波検査、CTやMRI検査、核医学検査など)の読影を行う診療科です。
 


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CT
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MRI

2.画像診断の新しい潮流

 最近では、撮影した場所からインターネットを介して、デジタル画像を遠く離れたところに送り診断を行う「遠隔画像伝送システム」が発達し、それこそ家にいながら読影を生業にする形で開業する放射線科医が増えてきました。高知で撮影した画像でも、東京、大阪などの読影をしてくれる専門家にデータを送ることにより、レポートを作成して返送してもらえるわけです。リアルタイム性には欠けますが、画像診断の専門家のいない施設などでは重宝するかもしれません。

3.放射線療法科ってなにをするお医者さん?

 一方、「放射線療法科」は、従来「放射線科」のなかに含まれていましたが、高知医療センターでは「放射線治療」と「IVR(アイ・ブイ・アール)」を主に行う診療科として全国に先駆けて設立されました。
 放射線治療は、最新鋭の高エネルギー放射線治療装置を用いて、各種がんの治療を行います。業務には放射線専門医1名と専任技師4名が携わっています。放射線照射方法の設定にはコンピュータシミュレーションを用いるようになり、正確な部位へ、適切な方向から、適正な量の放射線を照射することができます。前立腺がんや乳がんの温存術後などの場合には、外来での治療も可能です。ただし放射線治療は治療期間が長いので(通常25回〜30回を週5回照射しますので、5週間〜6週間になります)、毎日通院できる方に限ります。その他の疾患では、その疾患を扱う診療科に入院していただいて治療を行っています。放射線治療は痛くも痒くもありません、治療も5分程度です。外来にわかりやすいパンフレットを用意していますので、ご参照下さい。
 当院では、粒子線、ガンマナイフ、組織内照射、腔内照射は装置が導入されていませんので行うことができませんが、ご相談いただけましたら治療を行ってくれる施設を紹介します。


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放射線治療装置
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放射線治療計画装置
 

4.IVR(アイ・ブイ・アール)治療ってなに?

 IVRはインターベンショナル・ラジオロジー(Interventional Radiology)の略です。日本語訳として一般的に「画像診断技術の治療的応用」という言葉が用いられますが、「血管内治療」、「血管内手術」、「低侵襲治療」、「画像支援治療」もほぼ同義語として使われています。レントゲン透視、超音波像やCTを見ながら、体内に細い管(カテーテル)や針を入れて病気を治療する新しい方法です。IVRは手術を必要としないため、身体に与える負担が少なく、病気の場所だけを正確に治療することができ、入院期間も短くてすむなど優れた特徴を持っています。
 いろんな治療法が開発されてきましたが、代表的なものとして、肝臓がんに対して超音波を見ながら針を刺し、アルコールや酢酸(お酢)を注入してがん組織を破壊する「経皮的アルコール(酢酸)注入療法」、がんを栄養する血管を塞いで兵糧攻めにする「動脈塞栓術」、血管に管を置いてくる「リザーバー留置術」などがあります。その他、狭くなった腸管や血管を広げたり、身体の中にたまった膿をだしたり、黄疸を改善したり、緊急状態(大出血)からの救命や、血管などの閉塞あるいは動脈瘤に対しても有効な治療方法です。詳しくは筆者のホームページを参照してください。


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インターベンション治療

5.放射線科・放射線療法科を受診するには?

 放射線科は外来および入院診療を行っておりません。院外からの画像診断のみお受けしています。院外からの画像検査(CT、MRI、核医学検査)の紹介の場合は、かかりつけ医から高知医療センター地域連携室(088-837-6700)に予約をしてもらって下さい。郵送を希望される場合を除き、検査当日に写真とお返事をお渡しします。
 放射線療法科を受診される場合も同様に、地域連携室に連絡し放射線療法科の診察予約をして下さい。受診当日は紹介医からの「診断情報提供書」やレントゲンフィルムなどを持参していただければスムースに診療できます。

6.診療実績

IVR 2005年度 2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度
■埋没型中心静脈リザーバー 337 292 373 411 451 424 395 381 309
■動脈塞栓術 265 283 362 335 354 282 258 266 277
■PEIT, RFA 20 26 23 34 41 42 46 22 30
■動注化学療法 19 19 19 21 20 20 31 20 23
■動注リザーバー 9 9 5 1 1 0 0 1 0
■胆道IVR(PTBD, PTGBD,ステント) 62 40 56 39 44 30 37 34 37
■超音波・CT誘導下生検 59 53 56 45 70 78 87 88 89
■膿瘍ドレナージ 56 31 38 39 47 61 44 68 115
■ステントグラフト(TEVAR,EVAR)       1 4 20 62 52 54
■PTA       0 7 26 53 45 39
■その他IVR 5 23 20 22 23 21 28 14 36
合計IVR 832 776 952 948 1062 1004 1041 991 1009

おわりに

 放射線科・放射線療法科は、主に他の診療科の先生方からの依頼を受けて診療を行っています。写真に写る病気であれば、それこそ「頭のてっぺん」から「つま先」まで診断することができますので、いろんな先生方の相談相手としても機能しています。また、放射線治療やIVR治療は、比較的身体に優しい治療法として、高齢の方や病気が進行した状態の方も含め、幅広い分野で臨床応用されています。
 もし写真に写る病気で、何科へかかったらいいのかわからない時、「がん」と診断されてどんな治療を受けたらいいのか悩んでいる時などには、適切な診療科を紹介しますのでご相談下さい。



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