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形成外科

2016/07/19

1.形成外科ってなにをする科?美容外科とはちがうの?

 形成外科では足の先から頭の先まで、体の表面、つまり外見を中心にほぼ全身の手術をします。生まれつき、あるいは事故や手術で体の一部を失ったり、大きさや形が変わったり今まで無かったものができたりした場合、できるだけ元の状態に近づけることを目的に治療を行っています。どんな病気やけがを取り扱うかは後で述べます。
 美容外科はまぶたを二重にしたり、鼻を高くしたり、また乳房を大きくしたりというイメージがあると思いますが、形成外科の手術でも同じことをすることがあり、手術によっては内容にはあまり差がありません。両者の違いは形成外科がケガや病気の人を扱うのに対して、美容外科はケガでも病気でもない人を扱うことです。

2.スタッフ、診察日について

科長以下、3人体制で行っています。外来は月から金まで毎日おこなっていますが、主な手術日が月、水で、その日の外来診療は午前中のみです。また火曜日の午後は唇裂、口蓋裂の専門外来を行っています。ほくろの切除やちょっとしたケガなどの小手術は、可能な限り外来で受診当日に行うようにしています。
【スタッフ】

原田 浩史(ハラダ ヒロシ) 形成外科科長 日本形成外科学会専門医・皮膚腫瘍外科指導専門医、
日本創傷外科学会専門医
五石 圭一(ゴイシ ケイイチ) 形成外科医長 日本形成外科学会専門医・皮膚腫瘍外科指導専門医、
日本創傷外科学会専門医
松村 辰彦(マツムラ タツヒコ) 医師  

3.外来予定表

4.形成外科で扱う疾患

  1. やけど
     当院では基本的にやけどは、救急医、形成外科医、皮膚科医、患者さんが小児の場合は小児科医も加わったチームとして治療にあたります。やけど専用の部屋もあり、広範囲のやけどにも対応できます。形成外科では主にやけど患者さんの皮膚移植を担当します。
  2. 顔面骨骨折、顔面軟部組織損傷
     鼻骨や頬骨など顔面の骨が折れ、放っておくと顔の形が変わったり、口が開きにくくなったり、物がダブって見えたりする可能性のある場合は、形成外科で手術します。またあごの骨が折れ、噛み合わせに関係する場合には口腔外科と共同で手術、治療にあたります。 顔面の皮膚、脂肪、筋肉が切れたり挫滅した場合、将来の傷跡を目立ちにくくすることはもちろんですが、筋肉を元の位置に戻し、大事な神経などが切れていないかを的確に判断することが必要です。少しの傷に見えても意外と厄介なこともよく経験しますので、ぜひ形成外科受診をおすすめします。
  3. 唇裂、口蓋裂
     唇裂、口蓋裂の出生率は約500人に1人と言われており、決してめずらしい疾患ではありません。しかし生後約3ヶ月で口唇、約1年で口蓋裂の手術をうけ、その後も鼻の形態の修正、顎裂に対する骨移植、鼻咽頭閉鎖不全があれば咽頭弁の作成、瘢痕が目立てば瘢痕の修正、その間に言語の訓練、歯列の矯正と、成人するまでの間はいつもなにかしらの治療を受け続ける必要があるにもかかわらず、県内には総合的に治療をおこなう施設がありません。当科では、口腔外科医、小児科医、看護局の協力を得ており、今後は矯正歯科医、言語訓練士さんと密に連携して、地域でトータルな治療が行える体制を目指しています。
  4. 手足の先天異常、外傷
     形成外科では手足の先天異常としては主に多合指症、多合趾症を扱います。1歳頃を目処に手術を行っています。 切断指では血管や神経を縫合し元に戻しますが、断面がひどく痛んでいたり、術後極端に指の動きが悪いと思われる場合には指をつながないこともあります。
  5. その他の先天異常
     耳の異常では小耳症、埋没耳、耳垂裂などを扱います。耳の成長に合わせて8歳〜10歳頃の手術をすすめています。副耳や耳瘻孔も手術の対象になりますが、これらの手術時年齢には制限ありません。

    耳以外では先天性眼瞼下垂、正中頚のう胞、側頚のう胞、副乳、陥没乳頭、臍ヘルニア、でべそなどが治療の対象になります。

  6. 母斑、血管腫、良性腫瘍
     ほくろやあざ、脂肪腫、血管腫などを扱います。治療は腫瘍の種類や大きさ、部位などによって切除、皮膚剥削術、レーザーなどを使い分けています。ただし当院には現在皮膚腫瘍に使用できるレーザーは炭酸ガスレーザーのみで、使える疾患が限られます。同じ理由で血管腫にも対応しかねます。 皮膚以外では耳下腺腫瘍も形成外科で治療の対象になります。

  7. 悪性腫瘍およびそれに関する再建
     皮膚癌は広範囲切除のうえ皮弁や植皮などを用いて整容的に患者さんに納得のいく再建を心がけています。 他科との共同手術として、耳鼻科や口腔外科、脳外科などで扱われる頭頚部悪性腫瘍切除によって生じた骨や軟部組織の欠損の再建、乳腺外科でなされた乳癌術後の乳房、乳頭再建、外科などで扱われる食道癌切除後の食道再建や腹壁腫瘍等切除後の腹壁再建、婦人科、泌尿器科術後の陰部再建、整形外科術後の四肢の再建など、体のあらゆる部位の組織欠損に対応します。広範囲な組織欠損や骨の再建の場合には主に微小血管吻合を用いた遊離組織移植を行っています。

  8. 瘢痕、ケロイド
     手術や外傷などによって生じた瘢痕やケロイドに対しては、原則的にはまず保存療法をすすめます。特にケロイドでは手術的な治療をおこなった場合再発、増悪することが多く、手術は禁忌と考えています。いわゆる肥厚性瘢痕では、保存的療法が無効の場合や、瘢痕拘縮を伴う場合などは手術的治療を行います。切除により瘢痕や拘縮を解除し皮弁や植皮で再建します。

  9. 褥瘡、難治性潰瘍
     褥瘡については、当院では皮膚科と形成外科、看護局、栄養局などのメンバーで構成される褥瘡委員会を中心に治療を行っています。主な仕事は褥瘡発生の予防ですが、院内で発生したものや入院時すでに発症していたものに対しては治療を行っています。 難治性潰瘍は主に下腿や足に発生し、糖尿病や血管のトラブルに起因することが多いため文字どうり難治なケースが多いですが、これらに対しても原疾患の治療と平行して保存的、手術的に潰瘍の治療も行っています。

  10. 美容外科
    美容外科は基本的に行っていません。ただし睫毛内反の治療として重瞼術を行ったり、鞍鼻変形に対して隆鼻術を行うケースはあります。

  11. その他の疾患の例
    顔面神経麻痺
    不可逆な顔面神経麻痺の治療として神経移植、神経血管付きの筋肉移植など動的な再建を行っています。
    陥入爪
    主としてフェノール法による根治術を行います。爪の湾曲が強い場合は爪床形成術を行う場合もあります。
    脱毛
    外傷に起因する禿髪に対して、組織拡張器を用いて手術を行います。手術が2度必要ですが、頭髪の再建にはベストな方法と言えます。
    腹壁瘢痕ヘルニア
    当科ではなるべくメッシュなどの人工物を使用せずに、大腿筋膜などの強固な自家組織を用いた再建を心掛けています。
    わきが
    わきがの術式は種々ありますが、当科では1ヶ所を皮膚切開する皮弁法を採用しています。術後の血腫予防などの目的で、入院することを勧めています。
    毛巣洞
    感染を繰り返す毛巣洞は手術の対象になります。瘻孔をすべて切除し、皮弁による再建を行っています。
    リンパ浮腫
    現在は保存的治療のみですが、将来的にはリンパ管静脈吻合などの外科的治療も視野にいれています。

5.手術実績

 

  2005年
(3月〜12月)
2006年 2007年 2008年 2009年 2010年
熱傷 20 9 18 20 17 9
顔面骨折 15 29 36 34 26 52
顔面軟部組織損傷 108 163 130 119 110 133
口唇口蓋裂 6 4 12 6 16 21
手足先天異常 1 4 2 12 10 5
手足外傷 43 75 75 45 45 75
その他先天異常 3 13 16 8 17 26
良性腫瘍 83 95 79 62 67 146
悪性腫瘍 21 20 26 17 25 22
瘢痕 16 33 26 32 30 28
潰瘍 53 107 90 129 80 92
その他 42 54 40 57 70 26
411 606 550 541 513 686

2011年8月



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