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病院長のあいさつ

2018/06/13

高知医療センター病院長 島田安博

高知医療センター病院長 島田安博

平成30年4月1日より高知医療センター病院長を拝命いたしました。就任にあたり、ご挨拶を申し上げます。

高知医療センターは平成17年(2007)3月に、高知県立中央病院と高知市立市民病院の二つの公立病院が統合合併し開院しました。今年で14年目となり、高度急性期総合病院として県民・市民に対して安心安全で質の高い医療の提供を実践して参りました。がん、救命救急、総合周産期母子医療、循環器病、こころのサポート、地域医療の特徴的な6つのセンター機能により、高知県の地域性を考慮した医療を提供すべく、診療科を越え、中核病院としての特徴を発揮するために従来の枠に捉われない組織を構築しています。さらに、岡山大学、高知大学、徳島大学、京都大学、三重大学、香川大学、福岡大学などからスタッフを迎え、高知大学医学部、高知県立大学、高知学園などの県内の医療系大学の教育連携機関として卒前臨床教育の場を提供しております。

平成29年4月には病院本館の西側に4階建てのがんサポートセンターが完成しました。放射線治療、PET/CT検査、外来がん化学療法、緩和ケアなど、外科手術、内視鏡切除以外のがん治療を集約し、効率的な運用を目指しています。また、11月には患者支援センターを病院1階に開設し、手術患者さんの術前準備を関係部署が集中的・効率的に対応し効率的に行うことにより、入院期間を短縮し、早期の社会復帰をめざしています。平成30年4月には、高知大学ほかのご尽力で、こころのサポートセンターでの成人精神科診療を再開することができました。今後は徐々に身体合併症を有する成人患者の受け入れを進めてゆく予定です。

このように高知医療センターは、14年間の歴史のなかで、病院理念の「医療の主人公は患者さん」を徐々に具体化するように職員全員で創意工夫をしながら進んで参りました。昨今の急激な医療環境、社会環境の変化にも、対応しながら時代に即した病院機能をさらに充実してゆきたいと考えています。高知県は左右に広い地勢を持ち、高齢患者さんが急激に増加しています。急性期は当センターで治療し、できるだけ早期に地元医療機関での継続診療へバトンタッチすることが重要となってきます。そのためには、地域連携が大変重要になります。地域医療センターを窓口に地元の医療機関と緊密に連携して診療を継続してゆく地域医療構想の実現が必要です。救急医療も地域に欠くことのできない重要な機能ですが、重症の患者さんを対象とする三次救急に重点化して診療を行うようにし救急機能を県全体として維持することを考慮しなければなりません。産科・小児科医療は少子化のなかで、集中化を行い高リスクの妊婦・新生児に対応する体制をさらに充実します。がん、循環器病などは、医療の進歩に伴い、高齢患者さんにどこまで積極的な治療を提供するのか、新たな倫理的な課題が現実的になってきました。ひっ迫する医療費高騰は社会的資源の再配分にもかかわる大きな問題になってきました。世界に冠たる国民皆保険制度の結果、いつでも病院にかかることができるという環境は、自分の健康に対する関心を下げてしまい、暴飲暴食、運動不足、喫煙など多くの医療費を費やしている生活習慣病の蔓延をもたらすという弊害を生んでいるように思います。今後は、高知の素晴らしい自然を満喫しながら病気にならない生活習慣の実行、早期に病院受診を行うなど患者さん自身の意識改革も重要になると思われます。

大きく変わる我々の「病気」に対する考え方の中で、高知医療センターは職員全員で県民市民の皆様に満足・納得していただける医療を目指してゆきます。よろしくお願い申し上げます。




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