ページの先頭です。

メニューを飛ばしてメインへ

メイン画像

循環器センター医療チームの取り組み

2013/05/16

循環器センター医療チームの取り組み

(1)循環器内科(循環器科)

 循環器病センターの中にあり、循環器科は成人の心臓疾患、血管疾患の内科的な診療を受け持っています。当循環器科は心臓疾患だけでなく、循環器疾患すべての患者を対象としています。(循環器科HPを参照ください)
 当科の特徴は、高度な専門医療を、他院と比しても幅広い領域で実施していることです。虚血性心疾患に対しては冠動脈造影法などによる診断の後、適応症例には冠動脈形成術(バルーン血管形成術、ステント留置術)を行い、高度石灰化病変にはロータブレーター(高速回転アテレクトミー)を併用しています。近年は下肢などの末梢動脈に対する血管形成術も積極的に施行しています。また不整脈に関しては電気生理学的検査、カテーテル心筋焼灼術を四国で最も早くから実施している施設です。ペースメーカー治療は徐脈性不整脈(脈の遅いもの)のみでなく、植込み型除細動器(ICD)による致死的不整脈の治療や、両心室ペーシング(心臓再同期療法)による心不全の治療を行っています。これらの成績は全国レベルで見ても非常に良好であり、患者さまには大きな満足が得られる治療法です。
 もうひとつの大きな特徴は、救急体制がしっかりしており、一刻を争う急性心筋梗塞などの疾患に素早く対応できることです。これは、毎日心臓の専門医が当直しており、24時間常に救急に対応できるということが最大の要因ですが、救命救急科との連携の良さ、優秀なコメディカルの職員の存在も欠かせない要因です。なお、高知市以外の遠方の場合、ヘリコプターによる搬送も可能です。
 また、急性期を脱した患者さまに対するリハビリテーションの重要性が近年分かってきており、当科においても心臓リハビリテーションの専門医を中心に、これを積極的に進めております。
検査におきましても、最新鋭のCT装置が設置され、これまでカテーテル検査でしか分からなかったような冠動脈疾患の一部は、これで非侵襲的に診断できるようになりました。その他、ホルター心電図、心エコー、心筋シンチグラムなどを駆使して、より正確な診断が外来レベルでも可能です。
 いろいろな面からきっと患者さまに満足してもらえる検査や治療ができると自負しております。ぜひ、循環器疾患でお困りの方は当循環器科にご相談ください。

 (2)循環器外科(心臓血管外科)

 心臓は収縮と拡張を規則正しく行うことで、血液を全身に送り続けています。この血液によって全身の臓器は酸素や栄養分を受け取ることができるのです。心臓から送られた血液は、動脈を通って全身の臓器に送られ全身の細胞を養い、役目の終わった血液は静脈を通って心臓に帰ってきます。血液にとって動脈は往き道、静脈は帰り道となるわけです。この心臓と血管を含めて血液を全身に送る体のシステムを総称して「循環器」と言います。私ども心臓血管外科は、この「循環器」のすべての病気の外科治療部門を担当します。
 循環器系は、各々の臓器が密接な関係をもっているため一部の障害が全体の機能に大きく影響します。また、循環器学の進歩に伴い循環器疾患は実に多様性にとんでおり、単純に内科的治療や外科的治療のみではわりきれない病気が多い事がわかってきています。私ども高知医療センターでは、この多種多様な循環器の病気を一つ一つきめ細かく適切に治療する目的で、内科と外科が一体となって治療にあたるセンター制をとっています。私ども、心臓血管外科は、この循環器センターの循環器外科と考えていただければ御理解いただきやすいかと思います。
最近よく耳にする言葉で「生活習慣病」と言う言葉をご存知の方も多いのではないかと思います。その代表格は「高脂血症」「高血圧」「糖尿病」ですが、主に生活習慣や環境・体質などによって症状もなく徐々に進んでいき、「動脈硬化」という血管の病気をとおして心臓や血管の循環器の大変な病気を引きおこしてしまいます。循環器は、人間のすべての臓器を養っている大切なシステムですので、循環器系に障害が出ることで心臓だけでなく他の臓器例えば、脳や腎臓といった全身のあらゆる臓器の病気も引き起こしてしまう事も大きな問題とされています。私ども心臓血管外科チームは、循環器病の全身状態に最大限の配慮をした「体に優しい外科治療」をモットーに治療に当たっています。手術そのものが体に与える負担を医学用語で「手術侵襲」といいますが、私たちはこの手術侵襲を最小限に抑えた「低侵襲心臓手術」に早くから取り組んできました。当施設で行われております「低侵襲心臓手術」の成績は、国内外の学会ですでに高く評価されています。
 私ども心臓血管外科チームは、この「体に優しい外科治療」をコンセプトに、心臓の病気では、狭心症・心筋梗塞の虚血性心疾患、心臓の弁の病気の心臓弁膜症、先天性心疾患、心臓の脈の乱れによる不整脈、心臓腫瘍等、血管の病気では大動脈瘤をはじめとした動脈や静脈の病気を対象に、全身の広い範囲で診療を行っています。
 私ども高知医療センター心臓血管外科チームは、高知市立市民病院胸部外科を前身として昭和44年7月に開設されており、すでに41年の歴史を有しております。今回私達は、高知医療センターの心臓血管外科チームとして新しくスタートをいたしましたが、「高知県民・市民の命の砦として長く親しまれてきた高知市立市民病院心臓血管外科」のチームスピリッツを受け継ぎ、さらに高い安全性と洗練された質の高い心臓血管外科治療を推し進めてまいります。
 病気に対する戦いは、病気に対する正しい理解から始まります。「心臓・血管がおかしいかな」と気になるかたは、是非お気軽に当科までご相談ください。

(3)看護管理(外科系)

準備中

(4)看護管理(内科系)

 循環器病センターおだやか9Bフロアは、主に循環器科の患者さんが多く入院されています。虚血性心疾患、不整脈疾患、弁膜症、心筋疾患、心不全などに対して、心臓カテーテル検査、冠動脈インターベンション、カテーテルアブレーション、ペースメーカーや植込み型除細動器の移植術などが行われています。救急搬送された重症の患者さんは一旦は救命救急センターに入院となり厳重に管理されますが、そこで急性期を脱した患者さんは一般フロアに転入して来られます。私達は、この高度な医療を不安なく安心して受けられるように根拠に基づいたケアの提供に努めています。また、早期回復に向けて心臓リハビリテーションにも取り組んでいます。心臓リハビリテーション指導士の認定を受けた看護師が専従で勤務し、患者さんが安全に身体能力を回復し、より質の高い生活が維持できるように、多職種と連携を取りながら一日も早い退院を目指して医療チーム一丸となって日々努力しています。


image-013.jpg

(5)薬剤管理

 薬剤局では、「見える臨床薬剤師をめざして、より信頼され、より親しまれる薬学的サービスを実践する」ために、すべての入院フロアに薬剤師を常駐させています。
 循環器病センターのある9階フロアでは、3名の薬剤師がチームを組んで、次のような活動を行っています。

  1. 初回面談時には、持参されたお薬を把握し、服薬状況や当院処方との相互作用などを確認しています。
  2. 患者さんのベットサイドに出向き、お薬の効能・効果、副作用、相互作用とともに、服薬の必要性やその目的などを説明させていただき、ご自分のお薬に関心を持ち、理解を深め、正しく服用できるようにお手伝いさせていただいています。
  3. 患者さんからのお薬に関する質問や不安にも対応し、安心してお薬を服用できるように、またお薬が正しく使われるように努めています。
  4. 9階フロアでは、心筋梗塞後や心臓血管外科の手術後の患者さんを対象に、各職種(医師・薬剤師・看護師、管理栄養士)が日替わりで講師を務め、心臓病教室を開設しています。薬剤師は、毎週金曜日にお薬の説明を行うとともに、食品との相互作用や退院後の服用方法、「お薬手帳」の活用などについてお話をさせていただいています。


今後も、医師、看護師、管理栄養士など他職種と連携しながら、患者さんの治療にお役に立てるように取り組んでいきたいと思います。


image-014.jpg

薬の説明と服薬指導:一人一人に対して専門家によるきめ細かい指導が提供されます。

(6)栄養管理

循環器センターに常駐している管理栄養士が、患者さんの栄養管理を行っています。動脈硬化・狭心症・心筋梗塞は生活習慣病です。栄養指導を行い、食生活の改善から1次予防・2次予防につなげるよう働きかけています。心臓の手術の後には栄養補給が重要ですが、食欲不振や嚥下困難など食べにくくなる場合も多いので、患者さんや主治医と相談の上食事の調整などを行っています。心臓リハビリでは週に1回患者さん・ご家族を対象に集団栄養指導を行い、退院後の食生活について患者さん自身に改善ポイントを考えていただく手助けをしています。
 病気の予防・治療には、食事療法・栄養管理が重要です。管理栄養士は、患者さんが1日も早くよくなるように、退院後も再度悪くならないように、多職種と協力して関わっています。食事・栄養のことでご質問などありましたら、気軽に声を掛けてください。


image-008.jpg

栄養指導:一人一人に対して専門家によるきめ細かい指導が提供されます。

(7)臨床工学チーム

 臨床工学技士は現在、心臓外科手術時の人工心肺・IABP・PCPSなどの操作担当3名・心臓カテーテル治療担当2名・血液浄化治療および人工呼吸器などの機器管理担当2名の計7名が24時間365日体制で、循環器病センターにおける治療に携わっています。近年、医療の進歩により循環器治療は、より安全でより身近な治療となってきました。しかし、いまだに限られた施設でしか行えない高度な医療であることには変わりなく、専門的な教育を受けたスタッフによるチーム医療が必要不可欠となります。このため、我々も個々のスペシャリティーを発揮するのはもちろん、チーム内での勉強会や意見交換、非常時の訓練を積極的に開催、または参加することで、すべての患者さんが無事に治療を終えて元気に退院できる事を目標としています。


image-009.jpg image-010.jpg

左写真:人工心肺操作、右写真:心臓カテーテル治療


image-011.jpg image-012.jpg

左写真:IABP装置、右写真:PCPS装置

(8)心臓・血管リハビリテーションチーム

 循環器センターでは心血管疾患で入院加療中の患者様に心臓リハビリをおこなっています。
 急性心筋梗塞や心不全で入院されたり、心臓や大血管の手術をされた場合、安静を要する期間があります。急性期に安静にすることは心臓にとって大切なことですが、長すぎると体力が低下し回復に時間がかかります。高齢の方では特にその影響は大きくなります。
 できるだけ早く良い状態で退院し質の高い家庭生活に復帰していただくために心臓リハビリをおこないます。手術や薬物治療を受け病状が安定した段階で、ベッド上のリハビリから開始し心臓リハビリ室での歩行訓練へと退院に向けて徐々に体を動かしていきます。心臓リハビリ室では血圧測定や心電図モニター監視をしながら安全に運動ができます。
 また運動療法は心臓病の再発を予防する効果があり、退院後も続けていただくことが大切です。退院後の生活の仕方、運動療法、食事療法、薬物療法について医師、薬剤師、理学療法士、看護師、管理栄養士によるチームで指導をおこなっています。


image-015.jpg

心臓血管リハビリテーションチームの症例カンファレンス風景:患者様一人一人にベストのリハビリテーションプログラムを提供します。



PAGETOP