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総合周産期母子医療センター長 挨拶

2016/01/13

総合周産期母子医療センター長 挨拶

 当院は高知県唯一の総合周産期母子医療センターです。総合周産期母子医療センターの役割は産科、新生児科、小児科、小児外科のみならず、麻酔科その他の関係診療科が連携、協力し母子の命を守ることにあります。そのために、24時間体制で母体搬送・新生児搬送を受け入れ、手術、治療を行っています。
 2005年にMFICU(母体・胎児集中治療室)3床、産科病床26床、NICU(新生児集中治療室)6床、GCU(新生児治療回復室)12床でスタートしましたが、その後、NICUは2007年に9床に、更に2013年には12床に増床されました。開院以来、高知県内で完結する医療を実行してきましたが、残念ながら県外への母体搬送が2012年に2件発生しました。これまでも新生児手術の必要性から県外の病院に妊婦さんの受け入れをお願いすることはありましたが、病床が満床のために県内で治療が行えないという理由での県外搬送はなかったことです。早産出生が多く、同時期に重なってしまったため、当院でも大学病院でも対応しきれなくなったのが原因でした。周産期医療関係者にとっては大変ショッキングな出来事でした。これを機に関係者が協議し、県の協力も得て、高知県統一の早産防止対策を決定し、2012年9月より実施されています。この施策の効果は高知県周産期医療協議会で検討しており、妊娠期間が延長していることが確認されています。
 平成26年末には更に産科病床8床、GCU3床が増床されました。高知県内の分娩施設の減少、ハイリスク妊娠の増加といった周産期医療の現状を鑑み、当院の母体搬送、新生児搬送受け入れのキャパシティをアップすべく、高知県知事、医療行政担当部署のご英断によるものです。これまで院内でのベッドコントロールでやりくりしながらも、どうしようもなく、母体搬送依頼の約2割をお断わりしていた現状が改善されてきています。
 高知県は高齢化が進み、出生数は漸減していますが、ハイリスク妊娠は増え、低出生体重児出生率は高率の県です。また、産婦人科医、新生児科医、小児外科医はまだまだ不足していますが、少ないながらもより良い周産期医療が提供できるよう、スタッフ一同、これからも努力してまいります。周産期医療が低迷すると日本、高知の明るい未来はないものと思っています。「高知家」の新たな命が安心して生まれてこられる様、県民の皆様のご理解、ご支援をよろしくお願い申し上げます。

平成28年1月

総合周産期母子医療センター長兼産科長

林 和俊



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