
ジェネラリストのためのクリニカル・ラダー
2015/05/15
看護師の臨床能力と5段階のラダー
- 看護師の臨床能力の段階的な発達をレベル0からレベルIVの5段階で捉えています。レベル0は、新卒新人看護師が免許取得後組織に雇用された段階です。
- 看護師の臨床能力を、看護実践能力、組織的役割遂行能力、自己教育・研究能力の3側面から捉え、レベル0からレベルIVまでの段階的発達を下表のように考えています。
- レベルIVに到達するまでの期間を最短5年と想定していますが、看護師個々によって到達期間は異なります。
- 日本看護協会の「看護師のクリニカル・ラダー」(2017)に準じて再整備中です。
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臨床能力段階 |
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レベル0 |
レベルI |
レベルII |
レベルIII |
レベルIV |
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臨床能力項目 |
看護実践能力 |
*新人看護師研修を受けながら所属する部署で基本的な看護実践ができる。 *急変の発見・報告ができる。 |
*所属する部署で指導・支援を受けながら基本的な看護実践ができる。 *急変の発見・報告・一次救命処置(気道確保、胸骨圧迫、AED)ができる。 |
*所属する部署で日常的な看護実践がほぼ単独でできる。 *急変時の二次救命処置(挿管準備と介助、薬剤準備と医師の指示による投与)ができる。 |
*所属する部署でより高度な看護実践ができる。 *モデル的な看護実践を行いスタッフへの教育的指導ができる。 *急変時対応のリーダーシップ(スタッフへの指示、場の調整)を取ることができる。 |
*所属する部署で全人的かつ分析的な看護実践ができる。 *看護実践の効果や効率性をついて考えることができる。 |
組織的役割遂行能力 |
*看護チームにおいて指導や支援を受けながらメンバーの役割を遂行できる。 |
*看護チームにおいてメンバーの役割を遂行できる。 *部署の簡単な係の一員として役割を遂行できる。 *医療チームおいて担当患者に関する報告・連絡・相談ができる。 |
*看護チームの平日日勤帯のリーダー業務を遂行できる。 *部署の創造的能力を必要とする係の一員として役割を遂行できる。 *医療チームにおいて業務上の連絡・調整ができる。 |
*看護チームのサブリーダーの役割を遂行できる。 *夜勤帯・休日日勤帯のリーダー役割(科長代行)を遂行できる。 *部署の係のリーダーとして役割を遂行できる。 *看護局内の組織横断的な委員会委員等の役割を遂行できる。 *医療チームカンファレンス等において積極的な発言ができる。 *実地指導者として新人看護師の指導及びメンタルヘルス支援ができる。 |
*看護チームのチームリーダーの役割を遂行できる。 *副科長代行役割、平日日勤帯の科長代行役割を遂行できる。 *病院内の組織横断的な委員会委員等の役割を遂行できる。 *医療チームにおいてリーダーシップをとることができる。 *実地指導者リーダーとして、新人看護師及び実地指導者の支援・指導ができる。 |
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自己教育・研究能力 |
*新人看護師研修到達目標に向かって知識・技術の習得に努めながら自己の教育的課題を発見することができる。 *関心のある領域について文献検索・文献講読ができる。 |
*指導を受けながら自己の教育課題を明確にし、自己教育活動に取り組むことができる。 *印象に残った事例や現象についてケースレポートをまとめることができる。
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*支援を受けながら自己の教育課題を明確にし、自己教育活動に取り組むことができる。 *日常的看護実践において気づいたことや部署の課題についてケースレポートをまとめることができる。 |
*自己のキャリアプランを作成し積極的に自己教育活動に取り組むことができる。 *より高度な看護実践についてケースレポートや研究をまとめることができる。
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*専門領域や高度な看護技術等について単独で自己教育活動ができる。 *組織的な研究活動(探求的取り組み)を行うことができる。 |
ラダーの認定
- クリニカル・ラダー認定委員会が年2回、認定審査を行い、合格者にはラダー認定証を発行しています。
- 各レベルの認定に必要な研修時間数と必須研修が特定されており、計画的に院内研修・院外研修に参加して、ラダー認定をめざします。
- レベルIV以後は、スーパージェネラリストナース・クリニカル・ラダー認定やスペシャルな能力段階(認定看護師・専門看護師)、看護管理者をめざすことができます。
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