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放射線診療部新型CT導入のご案内

2019/04/04

放射線療法科 科長 秦 康博
放射線診断部 科長 岡林 宏


平成31年3月に現在使用している3台の診断用CT(コンピューター断層撮影装置)の中の一台を更新することとなりました。新しいCTはドイツ シーメンス社製のSOMATOM Drive(ゾマトム ドライブ)と呼ばれるDual Energy撮影機能を持ったCTです。
今までのCTと大きく変わる点が4つあり、ご紹介させていただきます。

1 管球・検出器が二組装備されているので超高速撮影が可能になります。

通常は1つの検出器が回転することで画像を作成するのですが、2つ(128列x2管球)で分担して撮影するので、約半分の時間で撮影ができます。非常に短い時間(0.07秒/一枚)で撮影でき、心臓などの動く臓器や息を止められない子供さん、具合の悪い患者さんでも安定した撮影ができるので、今までは画像がぶれて診断に迷うような時でも良好な検査ができるようになります。

2 様々な被曝低減対策がとられています。

電圧を下げて撮影する低電圧撮影が可能になります。被曝低減ならびに造影剤の造影効果を増強することが可能になります。また特殊なフィルターを検出器のX線コリメーターに採用することで、少ないX線で綺麗な画像を作成することが可能になります。

3 Dual Energy 撮影ができます。

通常は1種類の(電圧の)X線で画像を作成するのですが、2種類のX線を使用することで今まではできなかった様々な画像情報を得ることができます。

造影剤の効果を2〜3倍に高めることができます

腎臓の機能が低下している方には少ない造影剤で造影CTが可能になります。血管が細くて急速な造影剤投与ができない方には細い針で造影剤注入ができます。造影剤を注射中に血管が破れて予定の半分しか注入できなかった場合や、造影中に気分不良となり撮影中断したため造影効果が高い時間に撮影できなかった場合でもコンピューター処理で造影効果を高めて良好な画像を作成できます。
また今までは造影効果が乏しく評価が難しい事が多かった肺塞栓や下肢静脈血栓、腫瘍濃染の評価などにも威力を発揮します。


図:造影剤の効果を2〜3倍に高めることができます

造影剤を用いた画像から造影剤を使用する前の画像が作成できます

被曝低減のために造影剤を使用する前のCTを省略した時に急に造影前画像が必要となった場合も、コンピューター処理で造影剤投与前の画像が仮想で作成することができます。

骨髄の浮腫を評価できます

レントゲン写真やCTで見つけにくい微妙な骨折(いわゆるヒビ)はMRIで骨髄浮腫を同定することで確認する必要がありましたが、Dual Energy CTでは骨髄内の浮腫を描出することが可能になります。高齢者で脊椎骨折があった場合、骨髄浮腫が残る新しい骨折か、骨髄浮腫の消えた古い骨折かをCTで評価することができます。また高齢者で多い大腿骨頚部骨折もレントゲンや通常のCTで判断に悩む症例でも骨髄浮腫を描出することで確認できるようになります。


図:骨髄の浮腫を評価できます

今まではMRI撮影が難しかったペースメーカーを留置されている患者さんでも威力を発揮します。

4 新しい画像処理専用コンピューターソフト(Syngo.via)で診療が効率化されます。

PET-CTのみで使用していたSyngo.via をCTでも活用することで、今までに無い画像を作成することができます。

CTボーンリーディング

全身外傷では思いもかけない部位に骨折があったり、肋骨や脊椎などたくさん並んでいる骨のどの部位に骨折があるか評価するためには非常に時間がかかりましたが、このソフトでは脊椎や肋骨に番号が自動で表示され、さらに肋骨を「魚の開き」のように展開できるので、骨折の画像評価の時間短縮、精度向上が期待されます。


CTボーンリーディング

シネマティックVRT

よりリアルな3D画像作成が可能になります。患者さんへの説明や手術前のシミュレーションに役立つ画像が提供できます。


シネマティックVRT

以上のような新たなCT画像提供を通して皆さまの診療にお役に立てるように努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。


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