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MitraClip:僧帽弁閉鎖不全症の低侵襲治療

2019/06/13

近年、高齢化に伴い心不全の患者さんが急増しています。心不全とは心臓の様々な要因により息切れや呼吸困難、浮腫や倦怠感などの症状が出現し、徐々に命を縮める病気です。心不全の原因の1つとして僧帽弁閉鎖不全症があります。僧帽弁とは心臓の左心室と左心房の間にある弁で、血液が左心室から全身に送り出される際、血液が左心房に逆流しないように心臓の収縮に合わせて開閉をしています。僧帽弁閉鎖不全症とはこの僧帽弁が何らかの要因により上手く閉じなくなり血液が左心房に逆流してしまう病気で、逆流の程度が進行すると呼吸困難や肺うっ血などの心不全を発症してしまいます。僧帽弁閉鎖不全症の根本的な治療としてこれまでは外科的手術しかありませんでした。しかし、高齢であったり他の併存疾患が多いことにより、手術の危険性が高くなりどうしても手術を受けることが出来ない患者さんが少なくありませんでした。そのような患者さんでも治療可能なカテーテル手術であるマイトラクリップ(MitraClip)が2018年4月から日本でも施行可能となりました。MitraClipはその手術の特殊性から、非常に厳しい施設基準をクリアした施設でのみ施行が可能です。当院はこの度、施設基準をクリアし高知県では唯一施行可能な施設となりました。2019年5月から高知県で初となるMitraClipによる治療が開始となります。


僧帽弁閉鎖不全症

MitraClip:経皮的僧帽弁接合不全修復術

MitraClipはうまく閉じなくなってしまった僧帽弁の前尖と後尖をクリップでつなぎ合わせて逆流を少なくするカテーテル治療です。

従来の外科的手術とは異なり、足の付け根の血管からカテーテルを挿入して治療を行うため、胸を大きく切ることもなく、また心臓を止めずに治療が可能となります。そのため、より低侵襲な治療であり、手術リスクの高い高齢者や併存疾患を有する患者さんでも治療が可能となりました。MitraClipはヨーロッパでは2008年に、アメリカでは2013年に承認を受けこれまでに50か国以上の国で6万人以上の治療実績があります。


MitraClip

MitraClipの適応

  • 中等度以上の自覚症状を伴った僧帽弁閉鎖不全症
  • 年齢や併存疾患のため、外科的手術が困難な患者さん
  • 解剖学的に僧帽弁がMitraClipに適した形態であること

最終的には循環器内科、心臓血管外科、麻酔科、看護師、臨床工学士、放射線技師、理学療法士等を含めた多職種からなる「ハートチーム」にて患者さんに最も適した治療法を検討させて頂きます。





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