沿革
高知医療センターの前身は高知県立中央病院と高知市立市民病院です。高知県立中央病院は、昭和23年5月1日に開設、昭和41年に高知市桜井町に移転整備され、地域がん診療拠点病院、臨床研修拠点病院、救急病院などの機能を持ち、良質な医療を提供する病院として運営してきました。一方、高知市立市民病院は、明治26年に市立伝染病隔離病舎として開設、明治31年高知市西弘小路(現:丸の内一丁目)に移転し、市立伝染病院として開院、昭和24年高知市立厚生病院と改称、さらに昭和25年高知市立市民病院と改称し、昭和44年潮江市民病院との統合を経て、オーダリングシステムを有する救急病院、開放型病院として、県立中央病院と同じく良質な医療を提供してきました。
しかし、県民、市民の医療に対するニーズが多様化・高度化する中で、両病院はともに施設の老朽化、狭隘化が著しく、十分な診療機能の発揮が困難となりました。この問題を解決するため、高知市池に両病院を統合整備することにより、スケールメリットを生かして機能の充実を図り、医療資源を効率的に活用し、住民に高度医療を提供することとし、平成17年3月に高知県・高知市病院企業団立高知医療センターとして開院しました。
1993(平成5)年 | 高知県立中央病院および高知市立市民病院統合協議開始 |
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1998(平成10)年4月 | 高知県・高知市新病院整備推進室を設置 |
11月 | 高知県・高知市病院組合(一部事務組合)設立 |
1999(平成11)年3月 | 新病院整備基本計画策定 |
2001(平成13)年2月 | 新病院整備運営事業のPFI法に基づく実施方針の策定・公表 |
3月 | 公募により名称を「高知医療センター」に決定 |
5月 | 「高知医療センターPFI事業化検討委員会」設置、PFI事業者の選定開始 |
2002(平成14)年8月 | 高知医療センターPFI事業優先交渉権者選定 |
10月 | PFI基本協定の締結 |
12月 | PFI事業契約の締結 |
2004(平成16)年12月 | 統合情報システムIIMS(電子カルテ)総合リハーサル開始(5回) |
2005(平成17)年2月 | 高知医療センター開設(診療開始) 高知中央病院、高知市民病院から高知医療センターへ患者移送 へき地医療拠点病院に指定される エイズ治療拠点病院に指定される 第1種感染症指定医療機関に指定される 総合周産期母子医療センターに指定される 全国で3番目となるドナルド・マクドナルド・ハウスこうち開所 |
3月 | 高知県・高知市病院企業団設立(地方公営企業法全部適用)、『高知県・高知市病院企業団立高知医療センター』として開院 許可病床数 648床(一般590床、結核50床、感染症8床) 救命救急センターに指定される |
2007(平成19)年4月 | 病床見直しにより施設リハ訓練室、心臓リハ運用開始 許可病床数632床 (一般574床、結核50床、感染8床) 地域医療支援病院に指定される |
7月 | DPC準備病院に承認される |
2008(平成20)年2月 | 地域がん診療連携拠点病院に指定される |
2009(平成21)年2月 | 日本医療機能評価機構による認定「病院機能評価(一般病院)」 |
4月 | DPC対象病院に指定される |
12月 | 高知医療センター整備運営事業(PFI事業)契約解約合意に係る確認書を締結 |
2010(平成22)年3月 | 高知医療センター整備運営事業(PFI事業)契約終了 |
8月 | 欧州型ドクターカー(FMRC)の導入 |
11月 | 高知女子大学(現高知県立大学)と包括的連携に関する協定締結 |
2011(平成23)年3月 | 高知県ドクターヘリの導入 |
2012(平成24)年2月 | 統合情報システムIIMS(電子カルテ)更新 |
3月 | 「くじらネット」による電子カルテの地域公開開始 |
4月 | こころのサポートセンター(精神科病棟)新設(44床) 許可病床数676床 (一般574床、結核50床、感染8床、精神44床) 基幹災害拠点病院に指定される |
5月 | ドクターヘリ場外離着陸場設置 |
10月 | 病床再編によりSCU新設(3床) 許可病床数676床(一般574床、結核50床、感染8床、精神44床) |
2013(平成25)年1月 | 結核病床30床減床(計20床) 許可病床数646床(一般574床、結核20床、感染8床、精神44床) |
2014(平成26)年2月 | 日本医療機能評価機構による認定更新「病院機能評価(一般病院2)」 |
3月 | 日本医療機能評価機構による認定「病院機能評価付加機能認定証(救急医療機能)」 |
4月 | NICU 3床増床(計12床) 許可病床数649床(一般577床、結核20床、感染8床、精神44床) 病床再編によりSCU 3床増床、HCU12床増床 許可病床数649床(一般577床、結核20床、感染8床、精神44床) |
7月 | ハイブリッド手術室新設 |
10月 | 一般病床(周産期関係)8床増床 許可病床数657床(一般585床、結核20床、感染8床、精神44床) |
2015(平成27)年2月 | GCU 3床増床(計15床) 許可病床数660床(一般588床、結核20床、感染8床、精神44床) |
3月 | 病床再編によりSCU 4床増床(計10床) 許可病床数660床(一般588床、結核20床、感染8床、精神44床) |
5月 | 開院10周年記念式典開催 |
2017(平成29)年3月 | がんサポートセンター竣工 |
11月 | 患者支援センター新設 |
2019(平成31)年2月 | 日本医療機能評価機構による認定更新「病院機能評価(一般病院2)」 |
3月 | 日本医療機能評価機構による認定更新「病院機能評価付加機能認定証(救急医療機能)」 ドナルド・マクドナルド・ハウスこうち閉所 |
2019(令和元)年7月 | 滞在施設「やまもも」開所 |
2020(令和2)年2月 | 一般病床40床廃止 許可病床数620床(一般548床、結核20床、感染8床、精神44床) 新型コロナウイルス感染症指定医療機関に指定される 新型コロナウイルス感染症患者の受け入れ開始 |
4月 | 滞在施設「やまもも」一時休止(高知県に貸与) (高知県による滞在施設での新型コロナ感染症患者受け入れ開始) |
2021(令和3)年10月 | 病床再編によりICU 12床、HCU 20床 許可病床数620床(一般548床、結核20床、感染8床、精神44床) 病床再編によりSCU 8床増床(計18床) 許可病床数620床(一般548床、結核20床、感染8床、精神44床) |
2022(令和4)年6月 | 低侵襲手術支援ロボット導入 |
2023(令和5)年 10月 | 滞在施設「やまもも」高知県に貸与終了 |
高知医療センター歴代病院長
- 初代病院長 瀬戸山 元一 (平成17年~18年)
- 2代病院長 堀見 忠司 (平成18年~24年)
- 3代病院長 武田 明雄 (平成24年~27年)
- 4代病院長 吉川 清志 (平成27年~30年)
- 5代病院長 島田 安博 (平成30年~令和3年)
- 6代病院長 小野 憲昭 (令和3年~)
高知医療センター歴代企業長
- 初代企業長 吉岡 諄一(平成17年~平成19年)
- 2代企業長 山崎 隆章(平成19年~平成22年)
- 3代企業長 畠中 伸介(平成22年~平成26年)
- 4代企業長 古味 勉(平成26年~平成30年)
- 5代企業長 山本 治(平成30年~令和4年)
- 6代企業長 村岡 晃(令和4年~)