腎臓内科・膠原病科アピール
1.腎臓内科・膠原病科概要
当科の特徴は、総合的に腎疾患管理に取り組み、血尿や蛋白尿の二次検診から慢性腎炎、ネフローゼ症候群の精査、治療、さらに慢性腎不全の管理や移植腎の全ての分野に取り組んでいます。原発性腎疾患、糖尿病、膠原病に関連した全身性疾患に関連した腎疾患の診断と治療、腎不全の内科的管理(血液透析、腹膜透析)が中心ですが、泌尿器科、移植外科と連携し、内シャント作成術、経皮的内シャント拡張術、腹膜透析のカテーテル挿入術、副甲状腺摘出術、腎移植術前後のフォローなどの外科的症例も経験できます。かかりつけ医、地域連携を通じて慢性腎臓病(CKD)の治療を積極的に行っています。
腎生検症例数
849例、(2005年3月~2020年12月)
IgA腎症に対する扁桃腺摘出術138例
血液透析ベット数
9床
施設認定
日本腎臓学会研修施設、日本透析医学会教育関連施設
スタッフ
土山芳徳(科長)
出原悠子(医長)
2.コースの概要
3年間腎臓分野に専念する(A)。内科認定医、総合内科専門医取得も目標としており、希望があれば3年の研修のうち、前半の1年半は、共通の内科ローテートし、後半の1年半から腎臓科に専念することも可能(B)。
病棟業務:担当医として、18人前後の入院患者の治療を担う。救急センター、ICU、他科入院中の患者の腎疾患に関する診療に参加します。
透析業務:外科的治療などを目的に入院中の維持透析を行う以外に、血液透析導入、腹膜透析導入、緊急透析、血漿交換療法、吸着療法、持続血液濾過透析療法、腹水濃縮濾過再静注法などを行う。救急センターにおける腎臓疾患の治療、急性血液浄化療法にも参加します。
外来診療:週1~2回、腎臓内科外来
当直:月2~3回、救急センターの当直、日直を担います。小児科、内科的疾患、外傷などに対して、救急関連医師、循環器科医師と連携して三次救急に参加、主治医と共にその後の治療にも積極的に参加します。
3.一般目標
- 腎疾患を総合的に治療するために、腎臓病学、血液浄化療法に関する正確な知識と手技を修得する。/li>
- 地域の医療機関と連携の重要性を理解して適切な治療が継続できることを目標とする。
4.行動目標
Aの場合
1年目:腎疾患の治療に必要な、解剖、生理、病態、疾患概念を理解する。代表的な腎疾患患者を担当医の一人として受け持ち、腎疾患の診断と治療を経験する。腎生検、血液浄化療法などの基本的な手技の基礎を修得。同僚、他科の医師、看護師、医療工学技師と協調し、患者、家族と信頼関係を持つことができる。かかりつけ医、紹介医と緊密に連携し情報交換しながら治療を行う。
2年目:代表的な腎疾患患者を担当医として独力で診断し、治療計画が立てられる。腎疾患に関わる全ての分野の患者を担当医の一人として受け持ち、病態生理を理解して正確な診断と治療が行える。腎生検、血液浄化療法に関して的確に判断して独力で行い、腎組織の病理学的評価ができる。
3年目:他科の腎合併症例に関して積極的に往診を受け、連携して積極的に治療に参加する。研究会、学会に積極的に参加する機会を設け、常に最新情報を把握し、各々の症例を深く追求する。
Bの場合
前半の1年半:希望する科を選択し、内科認定医、総合内科専門医として必要な内科疾患の診断、治療を習得する。腎疾患の治療に必要な、解剖、生理、病態、疾患概念を理解する。代表的な腎疾患患者を担当医の一人として受け持ち、腎疾患の診断と治療を経験する。腎生検、血液浄化療法などの基本的な手技の基礎を修得する。同僚、他科の医師、看護師、医療工学技師と協調し、患者、家族と信頼関係を持つことができる。かかりつけ医、紹介医と緊密に連携し情報交換しながら治療を行う。
後半1年半: 代表的な腎疾患患者を担当医として独力で診断し、治療計画が立てられる。腎疾患に関わる全ての分野の患者を担当医の一人として受け持ち、病態生理を理解して正確な診断と治療が行える。腎生検、血液浄化療法に関して的確に判断して独力で行い、腎組織の病理学的評価ができる。他科の腎合併症例に関して積極的に往診を受け、連携して積極的に治療に参加する。かかりつけ医と協力して診療できる。研究会、学会に積極的に参加する機会を設け、常に最新情報を把握し、各々の症例を深く追求する。
5.到達目標
腎臓関連の疾患、内科的疾患を経験して、内科専門医としての基礎を培う。内科的疾患、外科的疾患を経験して、腎臓専門医、透析専門医としての基礎を培う。