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外科系専攻医アピール

外科系専攻研修医募集のご案内

高知医療センター 外科系専攻プログラムの特徴

 当院は高知県の中核を担う基幹病院で、外科系の全診療科がそろっており、経験豊富な指導医・専門医の手厚いバックアップ体制の下で多彩な症例を数多く経験することができます。またドクターヘリの基地がある3次救急病院ですので、県内の重症患者が集まり、汎発性腹膜炎や多発外傷などの緊急重症手術も経験することができます。
 専門研修は岡山大学や高知大学、香川大学、滋賀医科大学などの基幹施設と連携をとりながら行いますが、入局は必須ではありません。様々な出身大学の医師がスタッフとして働いており、風通しの良い環境となっています。また小児外科や末梢血管、外傷なども含めた外科専門医取得に必要な手術手技を高知医療センターのみで全て経験することができます。
 消化器外科に関しては、専門的な医療を提供するため臓器別の診療体制となっています。専攻研修医は3-6か月ごとに各臓器グループをローテーションし、基本的な外科の技術と知識の習得を目指します。当院の消化器悪性腫瘍の手術数は西日本トップクラスであり(2024年切除数:食道癌25例、胃癌90例、大腸癌334例、肝癌64例、膵臓癌78例)、鼠経ヘルニアや胆嚢炎、急性虫垂炎などの良性疾患も多く、2年間の研修期間で外科専門医習得に必要な症例(手術手技350例、執刀120例)を十分に経験でき、またその後のサブスペシャリティ領域である消化器外科専門医習得に必要な症例(胃癌、結腸癌の術者含む)も経験することが可能です。全国学会発表や英文を含めた論文作成の指導も積極的に行っており、こうした学術的活動に関しては、病院から助成金が支給されますので経済的な負担はありません。
 経験できる症例は非常に多いですが、主治医制ではなく、臓器ごとのチーム制で診療しておりますので、土日、祝日などの勤務は当番制となっております。またコメディカルやメディカルクラークによるタスクシフディングが進んでおり、メリハリのある外科診療に専念できる環境が整っています。南国高知の土地柄で、友好的で穏やかなスタッフが多く、明るく楽しい雰囲気の中で働くことができます。
 研修後はそのまま当院のスタッフになることもできますし、大学への入局や関連病院での勤務も可能です。また希望があれば国立がん研究センターなど専門施設へのご紹介もさせていただきます。
 高知医療センターの豊富な症例の下、自由な雰囲気の中でそれぞれのゴールを目指せるような研修環境を目指しています。外科医を志す皆様を心よりお待ちしております。

先輩専攻医のコメント

 

相田眞咲 高知大学2019年卒
経験症例数818例、執刀数265例(2021年4月-2023年9月)
 2021年から2年半(卒後3-5年目)、外科専攻医として高知医療センター消化器外科・一般外科で修練しました。
 私は高知大学を卒業後、高知医療センターで2年間の初期研修を行った後、『「高知家」外科専門研修プログラム』を選択し、初期研修から引き続き高知医療センターでの後期研修を開始しました。まず私が外科医を目指した理由についてお話しさせていただきます。初期研修医時代は外傷に興味があり、外科専門医と救急専門医どちらにするか迷っていました。研修医時代に外科をローテートした際に、層が綺麗に剥がれていくところに感動し、また若手の先生方が楽しそうに仕事をしているところを見て、当院の外科に魅力を感じました。また後に外傷を主とした救急をやりたいと思った時にも、外科修練が絶対に必要になるだろうと感じ、外科医になることに決めました。現在は、癌診療の魅力に没頭しているところです。
 高知医療センターでの後期研修を選択した一番の理由は、症例数と執刀機会の多さです。市中病院の特性上、良性疾患や救急疾患に対する緊急手術も多くあり、後期研修医の執刀機会は必然的に多くなります。消化器外科・一般外科は上部消化管/下部消化管/肝胆膵の臓器別のチームに分かれており、それぞれに内視鏡外科学会技術認定医、肝胆膵外科学会高度技能指導医をはじめとした多くの指導医がいます。その指導医のもと、多くの症例を経験することができますし、若手のうちから胃癌や大腸癌、肝癌、膵癌の手術の執刀チャンスが多数あります。なかでも胃癌や大腸癌の執刀は数十例させていただきましたし、肝胆膵高難度手術の執刀機会もいただきました。そのため、私は外科専門医取得に必要な経験症例は約1年、消化器外科専門医取得に必要な症例は2年かからずに経験することができました。手術症例も多く、疑問に思うことや時に悩むことやありますが、指導医のバックアップ体制もしっかりしており、チームに関わらず気軽に相談することができます。また、術後に手術ビデオを振り返ってのアドバイスなど、かなり手厚く指導をして下さります。手術毎に自分が成長していることを実感できることも高知医療センターのいいところだと思います。
 先述の通り、消化器外科・一般外科は、各臓器ごとのチーム制で診療をしており、私たち後期研修医は外科専門医取得を目標に、各チームを3-6ヶ月ごとにローテーションして各々の指導医のもとで経験を積んで行きます。私は、上部グループ16ヶ月、下部グループ6ヶ月、肝胆膵グループ6ヶ月でローテーションし、研鑽しました。ローテーションの順番や期間については自分の希望で決めることが可能です。また、高知医療センターは心臓血管外科、呼吸器外科、乳腺甲状腺外科、小児外科が揃っており外科専門医に必要な症例を全て当院で経験することができます。私の場合は、呼吸器外科は研修医の間に必要な症例を経験していたので、その他を後期研修医の間に経験することとなりました。2カ月間は、希望で完全に心臓血管外科へ出向しましたが、乳腺甲状腺外科や小児外科は手術に時折入らせていただく形で経験させていただきました。希望があれば消化器外科の修練を継続したまま、消化器外科以外の症例を経験することも可能です。他科だからといって疎外されることはなく、いずれの下でも手厚く指導していただけました。また当院はドクターヘリを有する病院で県内の重症外傷・多発外傷が集まってくる環境ですので外傷症例も多く経験することが可能です。
 症例も多く、忙しいのではないかと心配になるかもしれませんが、消化器外科・一般外科ではチーム制を導入してますので休日や夏季・年末年始など長期休みもしっかり取ることができ、趣味である旅行にも行くことができました。また希望次第で学会発表もたくさん行うことができ、自分のやりたいことをやりたいだけ自由にできる環境と言えると思います。
 最後になりますが、中四国有数の手術を行っている当院で手厚い指導の下、多くの症例を経験することは後期研修において最高の環境と思っています。数ヶ月-数年単位でも多くの経験を得ることができると思いますので、当院での研修をご検討いただければ幸いです。

 

益永あかり 自治医科大学2019年卒
経験症例数848例、執刀数242例(2022年4月-2024年3月)
 私は出身地である高知県の医療に貢献したいという思いから、当院での2年間の初期臨床研修を経て、『岡山大学広域外科専門研修プログラム』に登録し、消化器外科の専攻医として2年間勤務しました。
 当院の研修の魅力は手術症例の多さと多様さです。専攻医として習得すべき虫垂切除や胆嚢摘出、ヘルニア等はもちろん、外傷や小児外科、乳腺甲状腺外科などの症例も経験できます。私は2年間の修練で、外科専門医および消化器外科専門医取得のために必須の症例をすべて経験することができました。
 また、開腹手術、腹腔鏡手術、ロボット手術を万遍なく経験できることも当院の魅力のひとつと考えます。専攻医にもメジャーな手術の執刀の機会が与えられ、それぞれの領域におけるトップレベルの指導医のもとで修練に励むことができます。

 トレーニング環境も整っており、腹腔鏡のドライボックスでのトレーニングがいつでもできる他、他施設への手術見学や、カダヴァートレーニングにも病院からの補助金で参加することができます。
 またチームや診療科同士の関係が良好で、互いに助け合う雰囲気がありますし、コメディカルスタッフのモチベーションも高く、非常に働きやすい職場だと思います。 学術活動に関してですが、症例数が豊富ですので、臨床研究や症例報告など、学会発表のネタには困りません。論文作成の際も手厚いサポートが受けられる他、学会出張の際には旅費、参加費共に病院からの補助が受けられます。
 高知は都心からは離れていますが、美味しいお酒と食事、温暖な気候が魅力的な、とても住みやすい街です。幕末の志士を多く輩出した土佐の地で、一緒に外科医として腕を磨きましょう!

募集要項

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お問い合わせ

専攻医プログラムや勤務条件のことなどお気軽に下記までお問い合わせください。病院見学も大歓迎です。

岡林雄大(消化器外科・一般外科科長)
088-837-3000(病院代表)
事務局 臨床研修担当
e-mail kensyucenter@khsc.or.jp