入院時重症患者対応メディエーター
当院では、「入院時重症患者対応メディエーター」として社会福祉士を1名専任で配置し、救急外来で活動を行っています。
突然の病気や事故により救急搬送されて重篤な状態に至った際、患者家族は状況理解が追いつかない切迫した中で、治療方針を含めた重要事項の決定を求められます。不安を抱えた患者家族に対して「入院時重症患者対応メディエーター」が早い段階から寄り添って、医師や看護師などの他職種と共に、状態の理解促進・意思決定支援・心理的サポートなどを行っています。
- 集中治療病棟(ICU・HCU・SCUなど)への入院が必要となった場合、医師から患者家族への病状説明にメディエーターが同席して、治療方針の理解や質問のサポートを行っています。
- 医師からの病状説明後に患者家族とメディエーターが面談を行い、説明中に聞けなかったことや分からなかったことを確認して医師や看護師などと情報を共有し、橋渡しを行います。
- 急変時の対応(どこまでの治療を希望するのかなど)について、治療方針を理解して意向を示せるように、これまでの患者本人がどのような人なのか(生活歴や生活状況・何を大切にしていたのかなど)を確認しながら、意思決定に向けた支援を行っています。
- 患者家族の思いを聴くことで、心の準備がなく起こった突然の衝撃に対しての混乱や不安な気持ちを受け止め、少しでも和らげることができるように努めています。