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手術支援ロボット(ダビンチ)

手術支援ロボット「ダビンチ」とは

 2022年10月より当院に、手術支援ロボット「da Vinci Xi」が導入されました。
 高倍率3Dモニターの鮮明な拡大画像を見ながら、執刀医がコンソールから遠隔で手術支援ロボットのアームについている専用カメラや鉗子を操作することで、より精密に短時間で手術を行うことが可能になり、患者様の身体的負担を大きく軽減することができます。泌尿器科では前立腺癌に対する前立腺全摘除術で使用を開始しています。

低侵襲ロボット支援手術の特長

1.体への負担が少ない

 ロボット支援手術では、腹腔鏡手術と同じく腹部に数カ所の小さな穴をあけ、そこからカメラや鉗子などを挿入して手術を行うため、従来の開腹手術と比べて傷口が小さく出血量も抑えられます。
 また、術後の痛みも軽く早期の回復も見込まれるため、入院期間を短縮することにもつながります。

2.鮮明な3D(3次元)画像

 コンソールモニターに映し出される手術映像は立体的で高画質であり、さらに任意に拡大した画像を見ることができるため、臓器の解剖学的な構造を詳細に視認でき、血管や神経の損傷を回避できます。
 そのため、もともと持っていた機能を最大限に残すこともできることから、手術後の生活の質が低下しにくい傾向にあります。


3.精密な動きを再現

 医師がサージョンコンソールという操縦席からロボットアームに装着されているカメラや鉗子などを遠隔操作して手術を行います。
 術野に入る鉗子は非常に小さく繊細な動きが可能で、狭い空間でも入っていくことができます。また、手ぶれを防止し突発的な動きを抑制する機能も有しています。
 アームと鉗子の多関節機能により人間の手指よりも自由度が高く、精密な手術が可能になっています。


4.低侵襲ロボット支援手術の実績

ダビンチは今日までに世界中でさまざまな外科手術で使用されており、当院では、泌尿器科をはじめ、消化器外科、婦人科、呼吸器外科などの多くの手術で使用されています。

よくあるご質問(FAQ)

Q1.ロボット支援による手術は怖い気がします

A1.ロボット支援手術は、認定資格を取得し、トレーニングを積んだ医師によって行われます。医師をサポートするのが ロボットの役割で、ダビンチ自身が勝手に動作することはありません。 医師がロボットを活用し、より精緻に行う手術とお考えください。