文字サイズ: 標準 拡大
背景色:

高知医療センター滅菌室の取組み

 滅菌室は院内で使った再使用可能な医療器具を再び使うための再処理(洗浄・消毒・滅菌)をおこなう部署です。消毒や滅菌物の無菌性保証は安全な医療の基盤であるため、再処理工程における厳しい管理は大変重要とされ、滅菌の品質を担保するためにさまざまなことに取り組んでいます。
 業務を担うスタッフの教育や作業の標準化、洗浄や滅菌器の設備調整や適正使用、そして滅菌物を使用する部署の保管管理の適正化を図っています。また、使う職員の安全使用を図る研修など、滅菌室は部署を越えて活動を展開しております。
 このたび滅菌室では日本医療機器学会の「医療現場における滅菌保証のための施設評価ツール」を用いて自部署の滅菌業務を評価いたしました。回答施設の平均値を上回る高い水準で業務がおこなわれていることが評価されました。もちろん課題はありますが今後、一層の改善を図って参ります。
 2025年初春には滅菌管理システムの運用が始まります。システムでは洗浄履歴や滅菌履歴、手術器械などの個体別管理が可能になります。

 患者さんや医療者に寄り添うこころを滅菌業務に変えて、これからも安心と安全をお届けして参ります。

                      (文責)滅菌室看護科長 第2種滅菌技師 田中 拓子