高知医療センター滅菌室の取組み
10/24 13:00~16:00当院2階くろしおホールにて、「高知家滅菌セミナー2026~ガイドライン解説から実践報告~」を開催します。
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CSSD(滅菌供給部門)の取り組み~診療の安全を支える滅菌業務の新しいかたち~
当院は高知県の地域医療を支える高度急性期病院として、安心・安全な診療とケアの提供に努めています。診療ニーズは手術件数の多さに表れており、年間5,000件を超える手術を実施しています。高難度手術や低侵襲手術の割合が高いことは当院の大きな特徴であり、近年は“からだに優しい手術”への期待の高まりとともに、ロボット支援手術が急増しています。手術チームは一丸となって、安全で質の高い医療の提供に取り組んでいます。
高度急性期医療で使用される手術器材は、物量の多さだけでなく、多様性と複雑性に富んでいます。滅菌室では、多関節構造や中腔を有する器材など、処理難度の高い器材を日常的に扱うため、高度な再生処理能力が求められます。当院の滅菌業務スタッフは、より確実・より安全・より再現性の高い再生処理を実現するため、技術の研鑽を重ねています。
“DXによる安全保証強化と業務効率化”
こうした医療の進化に対応するため、当院では滅菌管理システムを導入し、現在は運用2年目を迎えています。回収・洗浄・点検・包装・滅菌・保管・供給の各工程をデータ化し、器材のトレーサビリティを強化しました。これにより
- 滅菌品質の安定
- 処理履歴の可視化
- 業務効率の向上と作業の標準化
- ヒューマンエラーの防止・削減
が実現し、滅菌業務は新たな段階へと進化しています。こうしたDX化の成果は、本年6月、メーカー主催のフォーラムにおいて、システム導入による成功事例として紹介して参りました。滅菌業務のDX化は、高度急性期医療における再生処理の確実性と安全性を一層高める取り組みです。処理履歴が正確に記録され、工程の標準化と可視化が進むことで、再生処理の品質はより安定し、医療チームが安心して器材を使用できる環境が整いました。これらの取り組みは、患者さんに安全で質の高い医療を提供するための“見えないインフラ”として、当院の診療を力強く支えています。今後も滅菌室は、医療の進化に合わせて再生処理技術と品質保証体制を高め続け、地域医療の安全を支える重要な役割を果たして参ります。滅菌業務に関するご質問やご相談はいつでもお気軽にお寄せください。
中央手術センター滅菌室 第1種滅菌技師
看護局 看護専門官 田中 拓子

