診療情報管理務
診療情報管理
DPC業務
DPC(Diagnosis Procedure Combination)は、患者さんごとに傷病名、年齢、意識レベル、手術、処置の有無、副傷病名の有無などの治療行動と疾病分類を組み合わせた日本独自の診断群分類です。DPCデータは、医療の標準化や質の向上に活用され、また、急性期医療に対する包括支払方式にも適用されています。
当院では2007年7月よりDPC準備病院として、2009年4月からはDPC対象病院として厚生労働省へDPCデータの提出を行っています。また院内においては、経営分析のみならず、在院日数の評価や疾患別の傾向などを見る資料としてDPCデータが活用されています。
医療情報センターでは、電子カルテに入力されたDPCデータに不備がないか、また厚生労働省発のDPC/PDPS(PDPS=Per –Diem Payment System)コーディングテキストに基づいて傷病名が適切に選択されているかなど確認し、正確なデータを提供できるよう業務に取り組んでいます。
院内がん登録
がん登録とは、がんによる死亡数、罹患数、生存率などの統計情報を集める仕組みです。
当院では2005年2月の開院当初より地域がん登録(※脚注1)を行い高知県へ情報提供を行っていましたが、がん診療連携拠点病院としての情報提供体制を向上させるため2007年診断症例からは院内がん登録(※脚注2)での登録を開始しました。 医療情報センターでは、国立がん研究センターが実施する院内がん登録実務者研修を修了した診療情報管理士ががん登録作業を行っています。
※脚注1 自治体(多くの場合は県)を主体として運営されています。一つ一つのがんごとにまとめられた情報に基づき、がんの実態、がんの治療成績、さらにがん検診の有効性を把握することで、がん対策の企画と評価に役立てられます。
※脚注2 病院で診断されたり、治療されたりしたすべての患者さんのがんについての情報を、診療科を問わず病院全体で集め、その病院のがん診療がどのように行われているかを明らかにする調査です。
診療記録の点検
診療記録は実施された診療行為が正確に記載されていることはもちろん、情報共有ツールとして第三者が理解できる内容で記録されていることも重要となります。
医療情報センターでは、診療記録が守るべき法令や院内規程に沿って適切に記載されているか点検作業を行っています。質の高い診療情報を作り上げるだけではなく、診療現場やマネジメント上の問題点を把握し、改善することで質の高い効率的な医療に繋げていけるよう業務に取り組んでいます。
コンテンツ業務
電子カルテシステム上で医師や看護師、コメディカルが診療記録をカルテに記録する際、記録の手助けをするテンプレートの作成を行います。その他,説明同意書等の文書を電子カルテシステムに登録する業務も行います。