文字サイズ: 標準 拡大
背景色:

放射線治療技術科

放射線治療

放射線治療は、手術療法、化学療法(抗がん剤を中心とする治療)、と並ぶがん治療の3本柱の一つです。
放射線治療の特徴は、X線、電子線などを病巣に対して集中的に照射することで、臓器の形や機能を温存してがん治療を行うことです。
当院の放射線治療は、エレクタ社製のリニアック(直線加速器)2台で行っています。
また、正常組織への影響を少なくし、より病巣に限局して高線量を照射する、強度変調放射線治療(IMRT)、強度変調回転放射線治療(VMAT)、画像誘導放射線治療(IGRT)、定位放射線治療(SRS、SRT)、などの高精度放射線治療も行っています。

リニアック(直線加速器)

  • VersaHD

    エレクタ社の最高位機種で、全身の様々ながんを治療できるよう設計された高精度放射線治療システムです。(2018年現在)

  • Elekta Synergy(CT同室設置システム)

    同室CT装置は腹部骨盤領域においても診断時CTと同等の画像が取得でき、高精度な位置照合が行えるシステムです。

放射線治療までのながれ

  1. 主治医より放射線治療医に治療依頼があると、放射線治療室スタッフでカンファレンスを行います。
  2. 放射線治療医が診察を行い、放射線治療担当看護師より放射線治療のオリエンテーションがあります。


    放射線治療説明用小冊子
  3. 照射位置を決めるため、放射線治療専用CTで撮影を行います。
    撮影は治療時と同じ体位で撮影し、固定具を作成することもあります。
    治療時の位置合わせのために、体もしくは固定具にマークを描きます。


    放射線治療計画専用CT
    Aquilion/LB
  4. 撮影した画像を治療計画用コンピュータに転送し、放射線治療医が計画、決定します。
  5. 計画した照射方法を放射線治療医と放射線技師が確認と検証を行います。
  6. 治療初日は位置合わせ用マークを使用し、照射位置の確認作業を行ってから治療開始します。
  7. 毎回の放射線治療前に看護師が問診を行い、患者さんの状態を確認した後に放射線治療を行います。治療時間は15分~30分程度です。
  8. 治療期間中、放射線治療医が定期的に診察をおこないます。

治療期間中は患者様に不安感を与えないよう、コミュニュケーションを取る事を心がけています。 何かありましたら、気軽にスタッフに声をかけて下さい。