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医療技術局

医療技術局長からのご挨拶

 高知県ではとっても良い季節となりました。風薫る新緑が目にまぶしいこの頃です。
 高知医療センター医療技術局長の横畠 顕(ヨコバタケ アキ)と申します。

 皆様が病院を受診された際には様々な検査を受けられることと思います。採血や心電図検査、レントゲン・CT撮影等を行っているのは医療技術局の職員です。その検査結果を基に医師は診断を行なったり、患者さんの受診時の状態を把握したりしています。また、患者さんの手術前の状態を評価し、手術後リハビリを行い、可能な限り以前の状態に近づけるように支援をしている医療技術局職員もいます。こうした患者さんへの対応や、高度な医療を提供するための医療機器の整備・管理といった、診断や治療を支える技術の提供を行っている部署が医療技術局です。
 医療技術局は、臨床検査技師・診療放射線技師・臨床工学技士・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・歯科衛生士・歯科技工士・視能訓練士・准看護師・事務職員の11職種の4部12科109名(R5.4.1)で構成される多職種の集団です。

 医療技術局では、常にその専門分野のレベル・スキルを向上し、患者さんに必要とされる医療技術を提供することが使命と考えています。
 そのため、医療技術局では「医療技術のスキルアップ・レベルアップ」を目標に認定資格の取得など各科で具体的な目標を定め、各職種のレベルアップに向け精進しています。
 新型コロナウイルス感染症も今年5月8日には、インフルエンザと同様の感染症5類に移行されました。コロナ禍の3年間は、各種学会や研修会も中止や延期、またはWEB開催が主流となり(WEB開催のメリットも多くありましたが)、学会の会場で他病院の技師との意見交換や、最新の機器を実際に目で見て、手で触れて学ぶということが希薄になっていました。学会発表や他病院の技師との意見交換は、私達医療従事者にとっては何事にも代えがたい経験となりますので、今後は、以前のように積極的に学会・研修会に参加し、認定資格の取得・更新など、レベル・スキルの向上を目指したいと考えています。
 今年度、医療技術局には新たに6名の技師が仲間に加わりましたが、ともにレベル・スキルの向上を目指していきたいと考えています。

 また、医師の「働き方改革」のもと、医師業務のタスクシフト(医師の業務の一部を他の職種に任せる業務移管のこと)も医療技術局の大きな課題と考えています。このため、現在、診療放射線技師や臨床工学技士は、厚生労働省の行っている告知研修を順次受講しているところです。研修終了後は業務のタスクシフトにより、「チーム医療」への貢献度も高まるのではないかと考えています。

 高知医療センターの理念は「医療の主人公は患者さん」です。多職種で構成されている医療技術局の横のつながりを強化し、多職種連携の強みを発揮し、「チーム医療」を推進し、患者さんと触れ合う職種はもとより、常に患者さんの背景を考えながら、医療の高度化・専門化が進む中、知識と技術力を向上し、より迅速で正確な診断・治療に貢献できる医療技術を提供できるよう努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いします。

令和5年5月1日
医療技術局長 横畠 顕