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専門看護師

専門看護師紹介

専門看護師(Certified Nurse Specialist:CNS)とは
大学院で2年間修士課程専門コースを修了した後、日本看護協会専門看護師認定試験を受けて認定を受けた看護師です。

CNSには以下の6つの役割があります。

  1. 実  践:患者さんやご家族への直接的な看護を実践します。
  2. 相  談:患者さんやご家族へのケアについて、スタッフの相談にのります。
  3. 教  育:勉強会や事例検討会を開催してスタッフの知識や技術の向上を支援します。
  4. 調  整:治療やケアがスムーズに進むように他職種も含め関係者間の調整を行います。
  5. 研  究:看護実践の向上のために研究を行い、また、スタッフの研究をサポートします。
  6. 倫理調整:患者さんやご家族、その他関係する人々の権利が守られるように倫理的な問題の解決を考えます。

 CNSの専門領域には、がん看護、精神看護、地域看護、老人看護、小児看護、母性看護、慢性疾患看護、急性・重症患者看護、感染症看護、家族支援、在宅看護、遺伝看護、災害看護、放射線看護の14分野があります。そのうち当センターには、6分野13名のCNSが在籍しています。加えて現在、研究休職制度を活用し、大学院へ進学している看護師が1名います。それぞれが専門分野に特化した知識や技術を活用し、多職種やスタッフと協働しながら患者さんへより良いケアが提供できるよう日々励んでいます。
 また、2014年度から、院外の専門看護師や認定看護師との繋がりを深め、互いに成長し合うことを目的に、「認定看護師・専門看護師実践発表会」を開催しています。院外の医療関係者の方々とも連携を行い、高知県の看護の質向上に貢献したいと考えています。

全体の活動

  • CNS連絡会
    互いの活動等を報告し、ディスカッションする中で、それぞれの専門性を高め、協働できる点を見出しています。
  • 倫理研修や「りんり Web News」の配信
    職員の倫理的感受性を高めることを目的に、院内外の看護師を対象とした倫理研修の開催や、様々な領域の倫理的課題や時事をテーマとした「りんりWeb News」を配信しています。
  • がん領域リソースナース会
    がん看護専門看護師、家族支援専門看護師、がん化学療法看護認定看護師、がん性疼痛看護認定看護師など、がん看護に関わるリソースナースが集まり、活動の報告や事例検討、ミニレクチャーなどを行なうことによって、学び合い、成長し合える機会を作っています。

各領域の活動

がん看護

池田 久乃   北添 可奈子
髙橋 志保   野瀬 智代

  •  がん看護専門看護師は、がん患者さんやそのご家族へのケア、がん医療に携わる医療従事者への支援や調整の役割を担っています。
     がんやがん治療によって生じる痛み、食欲不振、不眠、倦怠感などの身体的な苦痛や、がんと診断されたことによって生じる不安、辛さなどの精神的な苦痛、仕事や生活との折り合いなどで生じる社会的な問題について、その方らしい治療や療養生活がおくれるよう支援いたします。将来の変化に備えた医療やケアについて、家族内で相談できていますか。私たちは、患者さんやご家族、医療チームが繰り返し話し合い、将来の医療やケアを意思決定するプロセス(アドバンス・ケア・プランニング)を大切にしています。

  •  また最近では、がんゲノム医療を受ける方への支援、がん治療を受ける若年患者さんへの妊孕性温存に関する支援、がん治療による外見変化へのケア(アピアランスケア)にも取り組み始めました。
     患者さんやご家族が切れ目ないケアを受けられることを目標に、フロアや外来に所属して連携を図っていますので、いつでもご相談下さい。

家族支援

松下 由香

 家族支援専門看護師の役割は、ご家族への看護を行うことです。患者さんを含むご家族は、同じ価値観や考え方、絆を有しつながり合っています。だからこそ、患者さんの病気や入院という出来事が、ご家族全体を混乱させてしまうことがあります。ご家族は混乱の中で、患者さんのために治療のあり方を考えたり、患者さんの療養を支えたり、あるいは別の方法で、困難な状況を打破しようと懸命に取り組んでいます。ご家族には、言葉で表しきれない不思議な力と魅力があります。スタッフと共に、健康問題の予防や回復、保持増進に取り組むご家族を支え、ご家族の持つ力が最大限に引き出せるように取り組んでいます。

小児看護

松岡 義典   笹山 睦美

  •  小児フロアには、0歳~15歳の全ての診療科の子どもが入院されています。入院という日常生活とは異なる環境の中で、一人一人の成長・発達を支援し、安全で最善の看護を提供できるよう取り組んでいます。また長く入院されていた子どもや在宅での生活に不安を抱えている子どもが退院する時には、外来や地域の専門職の方々、保育園や幼稚園、学校と連携し、退院後、地域や在宅でその子らしく生活するための支援にも力を入れています。最近では、必要に応じて、訪問看護師と一緒にご自宅への訪問を行ったり、学校や保育園に訪問したりと、退院後の生活がより豊かになるよう活動しています。

 NICU(Neonatal Intensive Care Unit)・GCU(Growing Care Unit)には、小さく生まれた子どもや、生まれてすぐに治療が必要な子どもが入院されています。たくさんの機械に囲まれているNICUという場所で大切な時間を重ねていくことができるように、環境調整やケア調整をしていきたいと考え、活動を行っています。穏やかで健やかな成長・発達を支えるためのケアや、自宅や他施設で安心して安全に生活できるための支援をご家族とともに考えます。子どもの育つ力と、ご家族の育む(はぐくむ)力を支えていきたいと考えていますので、いつでもお声をおかけください。

急性・重症患者看護

岡林 志穂   三宮 優子

 急性期はもちろんのこと、回復期を経て慢性期、そして終末期から死に至る過程における急激な生命の危機状態にある患者さんやご家族に対して、専門性の高いケアを提供する役割を担っています。活動の場は、病院内にとどまらず、プレホスピタル(災害現場・事故現場など)、施設、在宅なども含みます。人として、専門職としての自分と患者さんやご家族との相互作用の中で、患者さんやご家族に向き合う姿勢を忘れず、思いに寄り添いながら、ケアとキュアのバランスのとれた最善を目指す看護を提供することを大切にしています。

慢性疾患看護

竹崎 陽子

 慢性疾患は、完治することはまれで長期的に治療や病気の管理を必要とします。慢性疾患をもつ人は、家事や仕事、子育てなど多忙な生活の中に、病気を管理するための新たな習慣を身につけ、生活に組み込んでいく必要があります。しかし、それは決して容易なことではなく病気を管理することに苛立ち苦悩することもあります。このような慢性疾患をもつ人とそのご家族が、自分なりの健康と生活を継続できるように一緒に最善の方法を考えています。

老人看護

木村 義孝

  •  老人看護は高齢患者さんの病気だけでなく、“その人らしさ”を知ることから始まります。どういう人生を歩み、どういう生活を営んできたのか、その中でどういった価値観を持ち、治療や入院生活、その先にどういったことを求めているかを大切にして看護に取り組んでいます。今後、認知症を有したり、せん妄(身体的な異常や薬などを原因とした一時的な意識の障害)になる高齢患者さんが増加することが予想されます。認知症やせん妄の症状が進行すると、自分の思いをうまく言葉にできなくなる場合があります。そういった方の声なき声にも耳を傾け、入院中だけでなく外来から、また地域の施設や関係職種と連携して、あらゆる場面で患者さんやご家族にとっての最善に貢献したいと考えています。