看護局の理念
いのちに寄り添い こころをつなぐ パートナーシップ
看護は、いのちを産み、いのちを育み、いのちを守り、そしていのちを看取るという、
人のいのちに寄り添う仕事です。
「いのちに寄り添い」には、
こころを込めて、病と向き合い生きる患者さんのいのち、からだ、こころに寄り添い、
その人らしいいのちの営みを支えたいという看護師の思い(こころざし)を込めています。
患者さんのいのちを守ること、
痛み、不安、苦悩を和らげ、より安楽により安寧に過ごせるように癒すこと、
人間としての尊厳を守り、その人らしい生き方を尊重すること、
共にいて、行きつ戻りつするこころに添いながら、自らの意思で選択できるように見守ること、
限りあるいのちだからこそ、慈しみ、可能性を信じ、
どんなときも看護のこころと技を尽くして、患者さんのいのちに寄り添いたいという思いを込めています。
「こころをつなぐ」には、
患者さんと看護師のこころのつながり、
患者さんとご家族や大切な人々とのこころのつながり、
共に働く人と人とのこころのつながりを大事にしたいという願いを込めています。
一人の患者さんとの出会いをとおして、さまざまな人々がこころをつなぎ、
こころを一つにして、患者さんのために最善を尽くしたいという願いを込めています。
そして、それは病院の中にとどまらず、地域の人々とのこころのつながりへと広がることが重要であり、
患者さんが病とともに生きること、あるいは快復して健やかに生きることを支えるつながりでありたい、
という願いでもあります。
こころとこころをつなぐことにより、
場の違いを越えて看護と看護をつなぎ、仕事の違いを越えて看護と多様なサービスとをつなぎ、
患者さんのこころに届く医療の実現をめざします。
「パートナーシップ」とは、
お互いを尊重しあい、思いやりや共感から生まれる信頼の関係を意味します。
患者さん、患者さんのご家族や大切な人々、
共に働く人々、患者さんをかけ橋にしてつながる地域の人々など、
看護師が出会うさまざまな人々との関係は、
お互いの価値を認め合い、尊重しあう関係でありたいと希う思いを込めています。
その関係の中心にいるのは、もちろん患者さんです。
それぞれの考えや気持ちの違い、立場の違い、専門性の違い、働く場の違いなどを認め合い、
一人の患者さんを中心において培うパートナーシップこそが、
さまざまな困難を克服する大きな力となると信じます。
いのちに寄り添い、こころをつなぎ、
一人ひとりの患者さんのより健やかで、より安寧ないのちの営みを願いながら、
誠実に、看護師としての最善を尽くしたいと思います。
このような看護のこころを実現させるためには、いのちに寄り添うやさしさと強さが必要です。
患者さんの痛みや不安や苦悩を和らげるための確かな知識と技術も必要です。
そして、なによりも看護師自身が心身の健やかさを保ち、いきいきと働き続けられることが必要です。
看護という仕事に誇りをもち、思いやることや世話をすることが社会の重要な価値になるように、
看護をとおして社会貢献に努めます。