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あたたか10A・あたたか10B

あたたか10A

看護管理者として大切にしていること(看護科長:大石美和)

 突然の感染症で入院される患者さんが、制限された空間の中で少しでも不安なく過ごせるように、どんなことでも話し合えるような関係性を築くことを心がけています。そのためにも、訪室した際や電話でのやりとりなどで患者さんの表情や言葉などに注意して観察することを大事にしています。
 多くの患者さんは治療と並行して、発熱や倦怠感、不眠、排便などの症状コントロールが必要です。患者さんの不安や苦痛を最小限にできるよう、他の医療スタッフと共に最善の方法を考えています。
医療センターには医師・看護師以外にも多くの専門職者やスタッフが働いています。チームワークを大切にしながら、患者さんを中心として必要な時にタイムリーに関わることができるよう、スタッフ間のコミュニケーションを大切にしています。
 感染症で入院されると、ご家族や友人との面会が困難になり、社会とのつながりが希薄になります。心細い思いで治療を受けられている患者さんの気持ちに寄り添いながら、一日でも早く退院できるようにサポートしたいと思います。


私たちの看護実践

 感染症の患者さんが入院されているため、空調を陰圧にして入院室内や廊下の空気を常に清浄に保つように環境管理を行っています。感染を予防をするために、感染防御のためのガウンテクニックを訓練し、自らの健康管理や手指衛生をしっかりと行って看護を実践しています。
 また、人工呼吸器の管理や、重症患者さんの看護が安全に実践できるよう、パートナーシップナーシングで協力し合いながら行っています。
患者さんの多くが元気になって退院されますが、重症化しそうな患者さんに対しては、異常の早期発見に努め、急性期の治療にスタッフ全員が対応できるように看護師間で知識・技術を共有しています。また、体外式膜型人工肺(ECMO)装着を想定したシミュレーションを行ったり、手順書やマニュアルを整備して迅速な対応ができるように取り組んでいます。
 患者さんによっては、制限された環境下で生活する中で筋力低下を起こすこともあります。医師や理学療法士と連携して、ベッドサイドリハビリや百歳体操運動などを取り入れて退院後の生活に活かせるように関わっています。


部署教育の特長

 感染予防を徹底するために、マスクの付け方やガウンテクニックなどを互いに確認しあっています。
 ネイザルハイフローや人工呼吸器、透析療法など専門性の高い治療も担っているため、シミュレーション研修や知識・技術習得のための勉強会を開催しています。
 また、口腔ケアや褥瘡発生防止の看護の重要性を理解し、OJT(on-the-job training)で学びを深めています。


あたたか10B

看護管理者として大切にしていること(看護科長:大石美和)

 「感染症なので隔離が必要です。」と言われた患者さんやそのご家族は、大きな衝撃を受けられることと思います。でもどうぞご安心下さい。迅速に適切な医療を受けられ、しっかりとプライバシーも守られるように、看護管理者としてスタッフの訓練を怠らないようにしています。
 精鋭の看護師が、正しい知識を持って親身に看護をいたします。患者さんが一日でも早く良くなられますように努めますのでご安心下さい。


私たちの看護実践

 高知医療センターは、四国では2カ所しかない第 1 種感染症指定医療機関です。1類感染症病床2床、2類感染症病床6床を有しています。
 ここで働くスタッフは、知識習得のための勉強会を定期的に開催して感染症の理解を深め、技術習得のための訓練を行っています。
 2020年には発生初期の段階でCOVID-19に対峙し、日頃から行っていた研修会や訓練を活かして患者さんを受入れ、看護を実践しました。
 隔離(個室) 状況にある患者さんの人権を尊重し、感染症に関する知識と感染防止技術をもとに根拠のある看護を実践することを目指しています。


部署教育の特長

 毎月定例会を開催し、勉強会や感染予防技術に関するトレーニングを実施しています。
 また、他職種への指導や、院外の退院後の受け皿となる施設スタッフの皆様とのカンファレンスを通して、患者さんの退院後の健康管理のための留意点を共有し、地域の皆さんの不安軽減に努めて参ります。