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看護局

救命救急センター・集中治療・アンギオ・内視鏡・中央手術

救命救急センター

看護管理者として大切にしていること(看護科長:古田 さより)

 救命救急センターに来られた患者さんやご家族にとって、救命救急センターはとてもストレスフルな環境であり、現実を受け止めることができないこともあります。私が大事にしていることは、どのような時にも患者さんやご家族の思いをきちんと受け止め、寄り添うことです。これを実践するためには、救命救急センターで働く看護師自身が健康であることが大事です。そのためには、看護師自身が上手にストレスを発散でき最良の状態で患者さんやご家族と向き合える環境を作るようにしていきたいと思っています。少しでも危機的状況から早く脱することができるよう持てる力を最大限引き出せるようにしていきます。
 やさしい言葉はやさしいこころを、乱暴な言葉は乱暴なこころを育てます。やさしいこころで患者さん、ご家族、スタッフに接していきたいと思っています。


私たちの看護実践

 救急看護では、「命を救い、生を支える」ことが目標です。私たち救命救急センターの看護師は、命を救うのみでなく、生活の質にも目をむけ、可能な限り入院前の生活に近づけるように看護していきたいと考えています。早期からリハビリテーションを実施し、早期離床をはかり、なるべく早く社会復帰できるよう看護をしています。
 ドクターヘリ・ドクターカーも配備され、より早く現場に出向き、より早く処置が開始できるようになりました。救える命を救いたいという思いで医師や救急隊の人たちと一丸となり、現場で医療・看護を開始しています。現場での治療処置がスムーズにできるように、医師・看護師・救急隊と協力してシミュレーションによる教育や、現場での訓練を行っています。


部署教育の特長

 救命救急センターの看護師には、的確な観察力や判断能力、治療処置を行う際の診療補助技術が求められています。日々、専門的知識や技術を高めるために、呼吸療法認定士や救急看護認定看護師、急性・重症患者看護専門看護師を中心に学習会や症例検討会を行っています。
 人工呼吸器に関連した肺炎を発生させないこと、せん妄の早期発見、医原性の褥瘡の予防を目標に挙げ取り組んでいます。
 基幹災害拠点病院としての役割もあり、災害派遣チーム(DMAT)による災害研修会や訓練を定期的に行い、災害時に役割を発揮できるようにトレーニングを行っています。


集中治療

看護管理者として大切にしていること(看護部長:小笠原恵子)

 重症患者さんの治療・看護にあたる集中治療室は、病院の精鋭チームといっても過言ではありません。一人でも多くの患者さんが入院前の生活にもどることを目標に、看護管理者として日々関わっています。また、予期せぬ突然の出来事に心を痛めるご家族に寄り添い、心を尽くしてよりよいサポートが出来るよう努めています。集中治療室は、スタッフ一人ひとりが迅速かつ正確な患者評価と適切な判断が出来ること、そして幅広い知識が要求される場でもあります。その根底には、常に相手の立場に立ち価値観や思いを尊重し、患者さんやご家族の心に寄り添うという姿勢を常に持ち続けることが必要です。集中治療室だからこそ出来る、心のこもった丁寧な看護を患者さん、ご家族に提供することを目指しています。また看護師同士がお互いの価値観や思いを尊重し、強みを伸ばしていくことを大切にし、働きがいのある職場作りを目指しています。


私たちの看護実践

 集中治療室は内科系・外科系を問わず呼吸・循環・代謝などの重篤な急性多臓器不全や大手術後の患者さんを受け入れ、強力かつ集中的に高度で専門的な治療・看護を行い、その効果を期待する部門です。特に心臓血管外科・消化器外科・脳神経外科など手術侵襲の大きな患者さんを受入れ、人工呼吸器・補助循環・血液浄化など集中治療が必要な患者さんの看護を行っています。また、毎日医師と共に治療方針・問題点・看護介入のポイントについてケースカンファレンスを行っています。看護師は質の高い看護を提供するために、多職種チームと協働し、合併症の予防と早期回復に向けた看護ケアに積極的に取り組んでいます。


部署教育の特長

 集中治療室の看護師には、的確で細やかな観察力と異常の判断ができる能力が求められます。そして多種多様な医療機器の管理に熟練する必要があります。そこで各疾患の治療や看護ケアの介入方法などを定期的に学習し、年間を通して学んでいける体制を整えています。特に院内異動者や新人看護師には個々に合わせた受け持ち体制をとり、日々の学びをフィードバックしながら、質の高い看護が提供できるように支援しています。看護師同士が相手の強みを認め合いお互いに成長していくことを大切にしています。学習会は看護師だけでなく、医師、臨床工学技師、薬剤師など他職種の協力も得ながら、より専門的な教育内容となっています。専門的な看護の視点は、専門看護師などのリソースを活用し年間部署教育計画に沿ってスキルアップできるよう支援しています。


アンギオ・内視鏡

看護管理者として大切にしていること(看護科長:岡崎啓)

 中央診療は、内視鏡とカテーテルの検査・治療を行う部門です。予約をして検査や治療を行う患者さんは、どんな病気があるのか、上手く治療ができるのか、など様々な不安を抱えて来られる方がいらっしゃいます。また、緊急で治療が必要になった患者さんは、突然の出来事に恐怖を感じる方も多いでしょう。そのような患者さんが、安心して検査や治療に向き合えるように環境を提供することが看護として大切なことだと考えています。そのためには、安全な環境を作り、患者さん1人1人の個別性を尊重した看護の提供が大切です。このことを実践するためには、看護師自身が心身共に健康で、豊かな人間性を持つ事が重要です。そのために、看護管理者として、スタッフとのコミュニケーションの時間を大切にし、スタッフ自身が生活や看護の仕事に向き合えるよう共に考えています。また、良いチームワークと良い人間形成の場を作ることに努力しています。


私たちの看護実践

 中央診療では、内視鏡での検査・治療と、循環器科、脳外科、心臓血管外科、放射線科などによる血管内検査・治療を行う部署です。カテーテルや内視鏡を使って、低侵襲で手術に匹敵する効果が得られる高度な治療を行なっており、脳卒中や心筋梗塞、交通外傷における出血、大動脈瘤、消化管出血など、緊急時の治療に24時間対応できる看護体制をとっています。
 安全な治療や検査を提供し、安心していただけるように、患者さんやその家族に寄り添ったケアを心がけています。内視鏡技師免許やIVR認定看護師免許を取得し、高度な検査や治療に、確かな知識と技術で対応できるように日々研鑽をしています。チーム医療を実践していくうえで、多職種とのカンファレンスを積極的に行ない、それぞれの役割を効果的に発揮できるようディスカッションし、専門性を活かす看護を実践しています。


部署教育の特長

 新しい検査や治療に対応できるよう学びを深め、根拠に基づいた看護実践ができるよう部署教育として年間計画を立て、取り組んでいます。
 部署教育のコンセプトとして、「目で見て、実際に触ってみて、理解を深める。」を掲げ、見て分かりやすい資料や、実際の技術シミュレーションなどを取り入れた指導を行っています。
 新たな治療や看護に対しては、トピックスとして研修会を設けて知識や技術の向上を図っています。また、学会での発表を年間1例は行うことで、広い視野と新たな知見を得るように心がけています。


中央手術

看護管理者として大切にしていること(看護部長:寺岡美千代 看護科長:田中拓子)

 患者さんの治療のスタートラインである手術看護師の関わりは、ほとんど患者さんの印象に残ることはありません。しかし、私たちは患者さんにとって最良の治療環境を創ることに努力を惜しみません。私たちは管理者として、患者さんの安全・安心のためには「妥協しない」、「改善の努力」、「心地よさの追求」という姿勢を大切にしていきたいと思っています。患者さんのつらさを肉親のように感じ取り安心を提供し、手術チームに対する細やかな気配りとやさしさを備えること。そして、高い倫理観を育むことが患者さんへの最良の環境と考えています。毎日の経験や学習の積み重ねが手術看護師の「知」「技」「こころ」となり、看護実践に反映されます。
 手術看護のやりがいや達成感を実感するには多少時間を要しますが、スタッフ1人ひとりと丁寧にかかわり、手術看護に携わることを誇りに思うスタッフを育成していきたいと思っています。


私たちの看護実践

 手術看護の目的は「患者さんが安全・安楽に、そして安心して手術が受けられる」ことです。手術は最大のチーム医療が実践される場であり、各々の専門性を効果的に発揮することで手術が円滑に進みます。看護師は、患者さんに最も近い存在として、あるいは医療チームの要として多方面に調整役として活動しています。そして、手術中、全権を医療者に委ねなければならない患者さんの代弁者や擁護者として患者さんのニーズに応える支援をします。特に、手術の侵襲(体温低下・褥瘡・神経障害など)をゼロにするためのケアは全国標準以上の取り組みを行なっています。
 現在、ハイブリッド手術をはじめ難易度の高い手術が増加しており、術中リスク管理(体温管理、褥瘡管理、SSI対策など)を強化していくために、私たち中央手術スタッフは、日々精進しています。


部署教育の特長

 手術室看護認定看護師と教育担当者が集合教育、OJT、シミュレーションなど様々な手法で教育を行っています。手術看護は看護の基礎教育課程でほとんど触れる機会がないため、手術室に配属されて、新しい知識や技術を習得していく過程で、とまどいが多くあります。まずは手術看護の意義を理解してもらい、手術看護が楽しいと思える教育を計画しています。
 1年目は「覚えるだけで精一杯」、2年目になると「周りをみるゆとり」ができ、3年目で「一通りのことができる」ようになります。このように1年ごとに経験を積み重ね、繰り返し実践するなかで、熟達した技術を習得していきます。