文字サイズ: 標準 拡大
背景色:

のびやか7A・のびやか7B

のびやか7A

看護管理者として大切にしていること(看護部長:岩本尋世)

 同じ病気、同じ治療を受ける患者さんでも、患者さんを取り巻く環境にはそれぞれ違いがあり、心配なことや不安なこと、悩んでいることなども違います。私達看護師は、患者さんやご家族の皆様との関わりの中で、患者さん一人ひとりのいのちに寄り添い、こころのこもった看護を提供していきたいと思っています。
 そのためには、患者さんだけでなくご家族の想いにも耳を傾け、安心・安全な看護が実践できよう環境を整え、看護の質向上に取り組んでまいります。
 また、当院には様々な看護の専門職がおります。多職種で皆様の入院生活に対応し、安心して入院生活が送れるよう調整していきます。


私たちの看護実践

 血液内科・輸血科の患者さんが入院されます。
化学療法、輸血療法、放射線療法、自家末梢血造血幹細胞移植、骨髄移植、臍帯血移植などの治療をされる患者さんの看護を行っています。
 また、2021年度4月より同種造血細胞移植後の患者さんを対象とした長期フォローアップ外来も開始しました。治療を受けた患者さんは感染症にかかり易くなります。日々の歯磨き・手洗いや体調管理が大切となり、その管理の必要性や効果的な方法を指導しています。そのために、感染に対するアンテナを常に高く保ち日々の看護を行っています。また、治療により食欲が低下するため医師や管理栄養士と連携し、少しでも食事が摂れるよう工夫しています。
 病棟に無菌室があることも大きな特徴です。生活空間が制限され、思うように病室から出られないこともあり、事前の情報提供や身体面だけでなく精神面に配慮した看護を心がけています。移植を受ける患者さんは、治療が長期に及ぶためご家族へのサポートも大切にしています。


部署教育の特長

 抗がん剤をはじめとした点滴治療や移植など、特殊な治療に携わることが多く、新人看護師教育ではきめ細やかな指導を行っています。ベッドサイドケアや症状アセスメント、処置や検査の介助などの勉強会を開催し、個々の理解度に合わせて丁寧に関わっています。
 その中で新人看護師も先輩看護師も相互に学び、成長できる環境を整えています。
専門性の高い治療が行われているため、県内外のセミナー・学会に参加し、医師をはじめ多職種や専門・認定看護師の力を借り、部署でも勉強会を開催し、根拠に基づいた看護実践を目指しています。


のびやか7B

看護管理者として大切にしていること(看護科長:池田久乃)

 看護管理者として大切にしていることは、患者さんやご家族の立場に立って、思いやりの心を忘れず、安全で安楽な看護を提供することです。
 患者さんに安心して療養生活を送っていただくために、新しい知識を学びながら技術を磨き、患者さんに必要な看護を考え、実践していく力が必要だと考えます。患者さんとのコミュニケーションを大切にし、患者さんの気持ちに寄り添った看護の実践を目指します。
 また、看護師自身が、心も身体もいきいきと健康で仕事できることが良い看護につながると考えております。みんながやりがいを持って、責任ある看護が出来る職場環境をめざし、患者さんやご家族に満足していただけるよう努力しています。


私たちの看護実践

 呼吸器内科、呼吸器外科、形成外科、皮膚科、血液内科・輸血科、眼科などの患者さんへの看護を行っています。患者さんの年齢は、10代から90代と幅広く、手術、化学療法、放射線療法、酸素療法、各種検査など様々な治療を受ける患者さんが入院しています。
呼吸器疾患の患者さんに対しては、慢性呼吸器疾患看護認定看護師を中心に、人工呼吸器装着患者のケアをはじめ、在宅酸素療法導入時の指導も行っています。がんの患者さんに対しては病期に応じた治療に併行して、痛みや呼吸苦などの症状緩和に対するケア、リハビリを行っています。
形成外科や皮膚科の患者さんは退院後も継続した処置が必要な事があり、医師や皮膚排泄ケア認定看護師らと連携をとりながら患者指導、家族指導を行っています。
眼科では全身麻酔が必要な眼科手術の看護を行っています。
医師・薬剤師・管理栄養士・リハビリスタッフ・ケースワーカー・地域連携室の看護師などの多職種と毎週カンファレンスを行い、患者さん一人ひとりの病状や思い、ご家族の考えを捉え、患者さんの退院後の生活を見据えた看護の実践をめざして取り組んでいます。認定看護師・専門看護師の力を活用し、看護の充実に努めています。


部署教育の特長

 新人看護師と異動をしてきた看護師、2、3年目の看護師、リーダー看護師などを対象に学習会を行っています。後輩を育てることを通して、自分たちの看護の質の向上をめざしています。
がん患者さんが多いため、日進月歩といわれるがん医療の先端である現場の中で、常に治療の情報を獲得しながらがん看護を学んでいます。また、確かなアセスメント力を養い実践につなげることができるよう、急変時対応トレーニングやリーダートレーニングを行っています。