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地域医療科

地域医療科とは

 高知県は、県内に26ヶ所の無医地区を抱えており、65歳以上の高齢者人口比率は34.8%で全国第2位の高齢県となっています。中山間地域を抱える地域においては40%を越える自治体も多く、こういった深刻な過疎化・高齢化に向けて、高知県へき地医療支援機構によるへき地医療支援体制が整備されました。当院はその体制のなかで、『へき地医療拠点病院』に指定され、無医地区巡回診療や、へき地診療所への代診を行っています。地域医療科はその役割を主たる業務として担う診療科です。

地域医療科の病気について

 無医地区巡回診療やへき地診療所(山間部、離島)に受診される患者さんの様々な病気に対応しています。いわゆる「かかりつけ医」が対応することの多い病気を診ています。

当院の地域医療科の特徴

 平成16年4月から、新医師臨床研修制度が始まりました。この制度では、患者さんへの全人的な診療を行うために、多様一般的な診療科と「地域保健・医療」の素養を身につけることが不可欠であると述べられており、これらの分野におけるプライマリ・ケアの対応能力が求められています。特筆すべきことの一つに、従来までの研修項目にはなかった「地域保健・医療」が必修項目の中に挙げられており、中小病院や診療所およびそれに関連する社会福祉施設、介護老人保健施設、へき地・離島にある医療機関や保健所等の地域保健・医療の現場を経験することが研修目標に明記されていることがあります。当院では「地域保健・医療」研修において、へき地医療機関を研修協力施設とする高知県内共通のプログラムに従って、プライマリ・ケア研修を学ぶことができる教育体制をとっています。

無医地区巡回診療(毎月第3火曜日)

 大豊町久寿軒北川地区

へき地診療所代診

 宿毛市立沖の島へき地診療所、黒潮町国保拳ノ川診療所、四万十町国保大正診療所、津野町国保杉ノ川診療所、仁淀川町国保大崎診療所、馬路村立馬路診療所など、高知県へき地医療支援機構の指定する医療機関への代診に対応しています。

院内での活動や当科における特徴的な診療活動、実績等について

 総合診療科を兼務し、外来診療を行っています。

  • 吉村医師 毎週月曜日(午前)、毎週火曜日(終日)、毎週木曜日(午前)

 へき地医療機関と光ファイバーで結んで、多地点遠隔web会議による症例検討や遠隔画像伝送による診療支援、web型電子カルテの設置などを行っています。

その他院外での活動
吉村医師
 毎週金曜日に檮原町立国保檮原病院に非常勤医師として派遣されています。
 また、高知県健康政策部医療政策課を併任し、へき地医療支援機構専任担当官として代診派遣調整を行っています。