TAVI
TAVIとは
TAVI(経カテーテル大動脈弁置換術=Transcatheter Aortic Valve Implantation)とは、大動脈弁狭窄症に対する低侵襲治療法です。
大動脈弁は心臓の出口にある弁で、高齢になると狭窄が進行し、重症になると息切れや動悸、失神といった症状が出るほか、時には突然死を来す事があります。これまでは開胸による外科手術しか治療法がありませんでしたが、体への負担が大きいため、高齢の方や合併症がある患者さんは治療の対象外となっていました。
TAVIは、胸を開かず、心臓が動いている状態で、カテーテルを使って人工弁を患者さんの心臓に留置する治療法です。低侵襲治療であり、開胸手術が困難な患者さんにも治療可能です。
バルン拡張型人工弁 自己拡張型人工弁
TAVI治療
当院では、主に太ももの付け根の血管から挿入する経大腿アプローチにて治療いたします。
TAVI治療対象
- 症候性重症大動脈弁狭窄症
- 高齢の患者さん(主に75~80歳以上)
- 開胸手術のリスクが高い患者さん
当院の体制
同治療はハイブリッド手術室を有する事などTAVR関連協議会により定められた厳しい施設基準をクリアした施設のみ施行可能で、当院は2014年11月に施設承認されました。TAVIはこれまでの治療とは異なり、診療科の垣根を取り除いたハートチーム(循環器内科、心臓血管外科、放射線科、麻酔科、看護師、臨床工学士、放射線技師、生理検査技師、理学療法士など)で治療に当たります。
ハイブリッド手術室 ハートチーム
ご紹介先
治療担当医師 循環器内科 尾原義和 外来 月曜午前・午後
不明な点は地域医療連携室までお気軽にお問い合わせください。
地域医療連携室 TEL 088-837-6700