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消化器外科・一般外科

消化器外科とは

 様々な消化管の疾患に対する手術治療を行う診療科です。主な疾患としては、食道がん、胃がん、大腸がん、肝胆膵のがんといった消化器がんであり、そのほか急性虫垂炎、急性胆嚢炎などの腹部救急疾患や腸閉塞、鼠経ヘルニア(脱腸)・腹壁ヘルニア、痔疾患なども扱います。

当院の消化器外科の特徴

 高知医療センター消化器外科・一般外科は,食道・胃・小腸・大腸・肝胆膵といった消化器疾患全般に幅広く対応し、悪性・良性を問わず外科的治療を必要とする多様な症例に対して、高度で安全な医療を提供しています。臓器別に上部消化管・下部消化管・肝胆膵・ヘルニアのチーム体制をとり、各分野の専門的知識と高度な技術をもつスペシャリストが連携し、患者さんにとって最善の治療を追求しています。
 手術件数は年々増加しており、県内最多、日本有数の症例数の消化器悪性腫瘍の手術を施行しています。ご紹介いただいた患者さんが不安な期間を少しでも短くできるよう、手術までの待機期間を可能な限り短縮することに努めています。また、当院はドクターヘリ基地を併設する三次救急病院として、緊急手術を要する症例にも迅速かつ柔軟に対応しています。
 手術方針として、腫瘍学的根治性が確保できる症例には、原則として体への負担が少ない低侵襲手術を選択しています。特にダビンチXiを用いたロボット支援下手術は、2022年9月の直腸癌症例を皮切りに、結腸・胃・食道・肝臓・膵臓へと対象を拡大し、2025年10月までに消化器外科領域で累計686例を施行、中四国でトップクラスの実績を有します。多関節鉗子による精緻な操作性は神経温存や合併症低減に寄与し、高精度かつ安全な外科治療を可能としています。膵臓疾患に対してロボット支援下手術を実施できる施設は高知県内で我々高知医療センターだけですので、県民のみなさまに先進的な治療をお届けする責務も担っています。
 一方、他臓器浸潤を伴う巨大な進行癌などの高難度症例では、腫瘍内科・放射線治療科・形成外科・泌尿器科などと協力し、集学的治療によって根治をめざしています。また、高齢化が進む本県では90歳以上の患者さんの手術も増加しており、麻酔集中治療科や各内科と連携し、耐術能を慎重に評価したうえで積極的な根治手術を行っています。術後リハビリ目的での転院受け入れや、がん術後の経過観察における地域がん診療連携パスの運用など、地域医療機関の先生方と密に連携をとりながら診療にあたっています。
 当科には、外科学会・消化器外科学会指導医,内視鏡外科技術認定医・審査員、ロボット手術プロクター、肝胆膵外科高度技能指導医など、各分野の指導医が多数在籍しています。こうした熱心な指導体制のもと、専攻医が多彩な症例を経験できる教育環境を整備しており、安全性と教育性を両立させた外科手術を通じて、次世代の外科医育成と地域医療の発展に貢献しています。
 私たち高知医療センター消化器外科は、「断らない」「諦めない」「待たせない」をモットーに、地域の医療機関の先生方と密に連携し、県民の皆さまに質の高い外科医療を提供しています。



消化器外科のスタッフ

担当医師紹介

  名前 専門分野・資格など
副院長 尾崎 和秀 日本外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会専門医・指導医
日本内視鏡外科学会技術認定医(胃)
日本臨床栄養代謝学会学術評議員
日本臨床栄養代謝学会中四国支部TNT講師
日本がん治療認定医機構認定医
医学博士
部長
(兼)参事
中村 敏夫 日本外科学会外科専門医・指導医
日本消化器外科学会専門医・指導医
医学博士
部長
(兼)科長
(兼)中央手術センター長
岡林 雄大 日本外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医・評議員
日本臨床栄養代謝学会四国支部TNT講師
日本肝胆膵外科学会高度技能指導医・評議員
日本臨床外科学会評議員
日本膵臓学会認定指導医
日本臨床栄養代謝学会学術評議員
医学博士
医長 德丸 哲平 日本外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本救急医学会専門医・指導医・評議員
日本外傷学会専門医・評議員
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本がん治療認定機構がん治療認定医
日本腹部救急医学会認定医・教育医
日本Acute Care Surgery学会認定外科医
日本航空医療学会認定指導者
厚生労働省麻酔科標榜医
厚生労働省日本DMAT隊員(統括DMAT)
医長 稲田 涼 日本外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会専門医・指導医・消化器がん外科治療認定医
日本大腸肛門病学会専門医・指導医・評議員
日本臨床外科学会評議員
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化管学会胃腸科専門医
日本がん治療認定医機構認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医(大腸)・評議員・ロボット支援手術プロクター(大腸)
日本ロボット外科学会Robo—Doc Plot国内A級
手術支援ロボットダビンチ資格認定医
日本ストーマリハビリテーション学会ストーマ認定士
The Best Doctors in Japan 2022-2023、2024-2025
難病指定医
医学博士
岡山大学臨床准教授
医長 上村 直 日本外科学会専門医
日本消化器外科学会専門医・指導医
消化器がん外科治療認定医
日本肝臓学会専門医
日本腹部救急医学会認定医・教育医・評議員
日本肝胆膵外科学会評議員
日本臨床外科学会評議員
医学博士
医長 田村 周太  
医長 田渕 幹康 日本外科学会専門医
医長 高田 暢夫 日本外科学会専門医
日本消化器外科学会専門医・指導医
消化器がん外科治療認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医(胃)
JSPEN認定医
手術支援ロボット ダビンチ資格認定医
日本内視鏡外科学会 ロボット支援手術認定プロクター(胃)
NST専門療法士臨床実地修練研修指導責任者
米国消化器内視鏡外科学会(SAGES)FUSE認定医
医学博士
医長 三村 直毅 日本外科学会専門医
日本内視鏡外科学会技術認定医(胃)
医長 吉岡 貴裕 日本外科学会専門医
日本消化器外科学会専門医・指導医
日本消化器病学会専門医
消化器がん外科治療認定医
日本がん治療認定医機構認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医(大腸)・ロボット支援手術プロクター(大腸)
臨床遺伝専門医
日本遺伝性腫瘍学会専門医・評議員
手術支援ロボット ダビンチ資格認定医
日本ストーマリハビリテーション学会ストーマ認定士
日本大腸肛門病学会専門医
日本臨床外科学会評議員
医学博士
医長 井上 弘章 日本外科学会専門医
日本消化器外科学会専門医
消化器がん外科治療認定医
医長 八木 朝彦 日本外科学会専門医
日本消化器外科学会専門医
消化器がん外科治療認定医
医学博士
副医長 坂本 真也 日本外科学会専門医
専攻医 中尾 真綾  

若手育成の取組

 高知医療センターは高知県民の健康を守るために日々努力しています。とくに消化器がん治療においては、高知県で最多の手術症例数を誇り高知県民に安全で確実な外科医療を提供しています。昨今、消化器外科医が激減しており、消化器外科医は2040年ころには現在の半数になると推測されています。高知県においても若手消化器外科医の育成は急務となっているのが現状です。
 この動画では、高知医療センターにおける消化器外科医の育成から地方医療機関の真の使命まで、わかりやすく解説しています。ぜひご覧ください。

外来診療

 外来は予約制になっており、毎日(午前・午後)体制で、複数医師が対応しています。また、救急患者さんは救命救急部を経て外来に来ることもあります。外来では初診の患者さんと術後の定期受診の患者さんを診ていますが、がんの診断を中心とした質の高い診療を維持するために、お薬などを含めた日頃の診察に関しては紹介医の先生や地域のかかりつけ医療機関にご協力頂いております。

手術実績 ( )内は鏡視下手術

  2017年 2018年 2019年 2020年 2021年
食道悪性疾患 27(15) 21(12) 19(9) 25(19) 26(23)
食道良性疾患 7(0) 1(0) 5(2) 0(0) 4(3)
胃・十二指腸悪性疾患 119(36) 95(31) 90(52) 81(45) 93(68)
胃・十二指腸良性疾患 23(3) 15(7) 12(8) 29(14) 28(11)
小腸悪性疾患(小腸癌・悪性リンパ腫・GISTなど) 6(0) 1(0) 2(1) 5(3) 1(1)
小腸良性疾患(UC・クローンなど) 5(0) 16(3) 11(2) 8(1) 10(1)
虫垂炎 39(32) 30(24) 45(37) 40(36) 32(30)
大腸・直腸・肛門悪性疾患 194(98) 236(169) 262(238) 253(235) 265(256)
大腸・直腸・肛門良性疾患(UC・クローン・憩室炎・痔・脱など) 43(14) 34(9) 38(20) 42(25) 39(22)
ヘルニア 78(33) 78(7) 78(4) 67(6) 96(47)
その他(イレウス、ストマ造設など) 218(12) 201(13) 215(36) 188(52) 215(53)
肝・胆悪性疾患 82(2) 69(2) 110(2) 82(2) 93(1)
肝・胆良性疾患 151(100) 154(101) 124(103) 143(112) 168(125)
膵・十二指腸悪性疾患 65(0) 74(0) 67(0) 52(0) 62(0)
膵・十二指腸その他 9(0) 2(0) 8(0) 17(0) 5(0)
6(1) 3(1) 2(2) 4(0) 1(1)

活動状況

 手術実績は上記のようになっており、毎日、2から4列(3-6例程度)の多くの手術症例数をこなしています。各手術に鏡視下手術も行っており、特に胃および大腸疾患では積極的に鏡視下手術に取り組んでおり、最近では肝切除にも鏡視下手術を導入しました。肝・胆・膵疾患では通常の手術の他に、手術困難な症例や再発症例の再手術も行っています。 入院患者数は常に70名程度で22名のスタッフで担当しています。カンファレンスは1週間に1回は消化管症例術前検討会、肝・胆・膵症例検討会、術後症例検討会、手術手技検討会、英文抄読会を、1年に数回は登録医からの紹介患者報告会を行っています。学会発表、論文執筆も積極的にしています。スタッフは日本外科学会、日本消化器外科学会、日本消化器病学会などの認定医、指導医、専門医などの資格を持っており、高知医療センターの消化器外科は各学会の認定施設などを獲得しています。

学会発表および論文

学会・研究会発表業績集(PDF:916KB)

誌上発表業績集(PDF:437KB)

当院消化器外科が関わっている関連臨床試験

臨床試験(PDF:356KB)

関連施設認定

  • 厚生労働省臨床研修指定病院
  • 日本外科学会外科専門医制度修練施設
  • 日本消化器外科学会認定施設
  • 食道外科専門医認定施設
  • 肝胆膵高度技能専門医修練施設(A)
  • 大腸肛門病認定施設
  • 日本胃癌学会認定施設B