抄読会
最新文献紹介
2026年
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| 日付 | 2026年5月12日 |
|---|---|
| 担当 | 畠山 |
| タイトル | CPX-351 (Liposomal Cytarabine and Daunorubicin) versus venetoclax plus hypomethylating agent therapy in newly diagnosed acute myeloid leukemia: a retrospective comparison involving 600 Mayo Clinic patients |
| PMID | 41942467 |
| 著者 | Saubia Fathima |
| 文献 | Blood Cancer J |
| 要旨 | Mayoにおいて新規診断AML 600例(de novo症例は半数弱)を CPX-351とVen-HMAで比較 (n=488) に分けて後方視的に比較した。 CPX 群がで若年患者(65 vs 73歳)が多くNPM1変異症例も少なかったがCR/Cri率は同等(55% vs 60%)でMRD陰性率はVEN-HMA群で高かった。OSは同等だが、EFSはVEN-HMA群で長くAML-MRに限った解析でも同等だった。 Ven-HMA群はpost-MDS AML、STAG2変異、CEBPA変異陽性例で奏効率が高く、CPX-351群はSF3B1変異陽性例でCR率とOSが良好だった。CPX-351群では感染が多くVen-HMAで腎障害/TLSが多かった。 |
| 日付 | 2026年4月28日 |
|---|---|
| 担当 | 松本 |
| タイトル | Mosunetuzumab Plus Polatuzumab Vedotin in Transplant-Ineligible Refractory/Relapsed Large B-Cell Lymphoma: Primary Results of the Phase III SUNMO Trial |
| PMID | 41037766 |
| 著者 | Lihua E Budde |
| 文献 | JCO |
| 要旨 | 自家移植不適の再発治療抵抗性LBCL(年齢中央値65歳 3/4が1年以内の早期再発又は初回治療抵抗例)に対するMosu-Pola療法コース(Mosuは初回サイクルのみloadingで2サイクル目以降はday1のみ45mg、Polaはday1のみ1.8mg/kg)と2週毎のR-GemOx療法を比較した第Ⅲ相試験 ORR/CRは70/51 vs 40/24%と有意に良好で、1年PFSも48 vs 18%と有意に良好だったがOSは後治療のため差がつかず。GCB型よりもABC型で治療効果が出やすい。 CRSの多くは軽症で血小板減少はMosun-Pola療法で少ないが好中球減少や感染症の頻度はR-GemOxと同程度。 |
| 日付 | 2026年4月14日 |
|---|---|
| 担当 | 葛目 |
| タイトル | Safety profiles in elderly patients with DLBCL on first-line Pola-R-CHP: a claims database study in Japan |
| PMID | 41178645 |
| 著者 | Yo Saito |
| 文献 | Leuk Lymphoma |
| 要旨 | 80歳以上の未治療DLBCLに対するPola-R-CHPのAEを評価したレセプト研究。DXRとCYは初回から減量が行われたが、PolaとRの投与量は大きな変化なし、FN発症率は70歳代の29.7%と比較して80歳以上は22.9%と低下したがBarthel Indexが高い患者が多く、薬剤減量と患者選択が影響した可能性 |
| 日付 | 2026年3月24日 |
|---|---|
| 担当 | 本浄 |
| タイトル | Fixed-Duration versus Continuous Treatment for Chronic Lymphocytic Leukemia |
| PMID | 41358601 |
| 著者 | Othman Al-Sawaf |
| 文献 | N Engl J Med |
| 要旨 | 初発のCLL(年齢中央値66歳、p53変異欠失陽性7.6%、複雑核型約2割)に対するIBR単剤継続 vs IBR+VEN固定期間(IBR単独3カ月→VEN併用12か月) vs VEN+OBI固定期間(最初の6か月併用、後半6か月VEN単独)のPFSを比較した第3相試験 3年PFSはどの群も80%前後と固定期間治療はIBR継続治療に対して非劣勢、MRD陰性化率はVEN+OBI群/IBR+VEN群で73.3/47.2%とIBR単剤の0%と比較し良好。 IGHV変異陰性群では三郡間で有意差を認めなかったが、一方でVEN+OBI群はp53変異群と複雑核型でPFSが悪い傾向を認め、特に複雑核型の場合にPFS低下が顕著だった。 重篤な感染症はVEN+OBI群で多く、心臓血管有害事象はIBR継続群で一番多かった。 |
| 日付 | 2026年3月10日 |
|---|---|
| 担当 | 入吉 |
| タイトル | Dual Targeting of Extramedullary Myeloma with Talquetamab and Teclistamab |
| PMID | 41358582 |
| 著者 | Shaji Kumar |
| 文献 | N Engl J Med |
| 要旨 | 髄外腫瘤を有するTCEのMM患者(年齢64.5歳、前治療は4レジメン、CAR-T細胞療法は3カ月、抗BCMA抗体は3週間の休薬が必要)に対するTalquetamabとTeclistamab併用療法を評価した第Ⅱ相試験。2週に1回の投与でORR79%、CR54%を達成した。CR達成率に関しては抗BCMA抗体の投与歴がある人では38%とCAR-T細胞療法の既往がある人の78%と比較して低かった |
| 日付 | 2026年2月24日 |
|---|---|
| 担当 | 藤下 |
| タイトル | Outcomes of primary graft failure in acute myeloid leukemia patients following unrelated transplantation with posttransplant cyclophosphamide: a study from the ALWP/EBMT |
| PMID | 41109900 |
| 著者 | Arnon Nagler |
| 文献 | BMT |
| 要旨 | PTCYを用いた非血縁者間8-10/10適合ドナーを用いたPTCYによるGVHD予防法でのUD-HSCT(ほぼPB)後の生着不全の頻度を見た研究、day30時点での生着不全は5.6%(141/2497例)だが、そのうち7割がday60までに好中球が遅れて生着または自己造血が回復した。2ッ回目の移植をしたのは21名に留まった。 Day30時点で好中球が生着していなくても1年OS/LFSは55.5/59%と比較的良好であり、PS良好・寛解期の患者では予後が良好だった。day30時点で好中球が生着していなくてもPS良好で疾患状態が寛解であればそのまま血球回復を待つことが出来る可能性あり |
| 日付 | 2026年2月10日 |
|---|---|
| 担当 | 浦田 |
| タイトル | High-grade B-cell lymphoma, not otherwise specified: an LLMPP study |
| PMID | 40674706 |
| 著者 | Brett Collinge |
| 文献 | Blood Adv |
| 要旨 | HGBL-nosの遺伝子・病理学的解析。GCB型は6割、ABC型は2割強となったがLymphgenによる分類は多くの症例で分類不能となった(ID3、MYC、CCND3、TP53などBLで認められる変異を有しているため)。一方でDzsing陽性は45%と高く特にMYC転座陽性の場合はほぼDzsig陽性だった。予後はGCB型で良く、ABC型は強力化学療法をしても非常に予後不良だった。Dzsig陽性の場合は治療強化で予後改善する傾向あり。Blastoid/中間型など形態学的な違いはCOOとは関連しなかった。 |
| 日付 | 2026年1月27日 |
|---|---|
| 担当 | 北村 |
| タイトル | Post-Transplant Cyclophosphamide-Based Graft-Versus-Host Disease Prophylaxis After Mismatched Unrelated Donor Peripheral Blood Stem Cell Transplantation |
| PMID | 40523209 |
| 著者 | Monzr M Al Malki |
| 文献 | JCO |
| 要旨 | HLA不適合非血縁ドナー/MMUD(7/8適合以下)からのPBSCTに対するPTCy+TAC+MMFの成績を評価した前向き試験。 対象は適合ドナー不在の寛解期造血器腫瘍(多くはAML)患者でドナーは35歳以下の若年者に限定し、DSA陽性の場合は除外。年齢中央値はMAC/RIC群で65/46歳。 1年OSはMAC/RIC群でそれぞれ83.8/78.6%、1年NRMはそれぞれ10.8/12.9%。GradeⅢ-ⅣのaGVHDそれぞれ8.0/10.0%、中等症以上のcGVHDも10.3/8.6%と比較的低率で、安全性は良好だった。再発は1年で2割程度でCMV再活性も2割程度(予防薬の使用は不明)。 HLA不適合の部位による成績の違いは検討されていない。 |
| 日付 | 2026年1月20日 |
|---|---|
| 担当 | 岡 |
| タイトル | Routine prophylaxis with levetiracetam offers no benefit in CD19 CAR-T for LBCL: a multicenter propensity-matched study |
| PMID | 40779573 |
| 著者 | Eugenio Galli |
| 文献 | Blood Adv |
| 要旨 | CD19-CAR-T(主にaxi-cel)の予防的なレベチラセタム/LTV使用を評価した多施設傾向スコアマッチ解析(症例数254名 全例投与する施設が2つ、全例投与しない施設が1つ)。年齢中央値は58歳で67歳以上の患者はいない。 ICANS発生率はLVT非投与群32.3%に対し投与群37.1%(P=0.29)、重症(Grade2–4)も15.1% vs 16.1%(P=0.80)で差を認めず、OS/PFS、非再発死亡、再発率には有意差はなかった。 一方で、LVT投与群では早期の血球減少/ICAHT(Grade2–4)やGrade2-4のCRSが有意に増加した。それぞれ(37.3% vs 63.9%, P<0.001、26.8% vs 57.9%, P <0.001) 多変量解析でLVTはICAHTの独立因子したリスク因子となったが解析は3施設に限られており施設間バイアスの影響は除外できず観察研究のため残存交絡の可能性がある点に注意。また高齢者の評価は出来ていない。 |