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2020年

日付 2020年1月9日
担当 今井 利
タイトル analysis of Japanese patients from the AUGMENT phaseⅢ study of lenalidomide+rituximab(R2) vs. rituximab+placebo in relapsed/refractory indolent non-Hodgkin lymphoma
PMID 31858429
著者 Izutsu K
文献 Int J Hematol
要旨 再発治療抵抗性の低悪性度NHLに対するR+LEN vs R+偽薬を比較したAUGMENT試験の日本人サブグループ解析。患者集団全体同様にPFSの延長を認めた(原因不明だがR+LENではRのIRRが増加)

日付 2020年1月16日
担当 藤下 惠悟
タイトル Inhibitory receptors and ligands beyond PD-1, PD-L1, and CTLA4: breakthrough or backups
PMID 31611702
著者 Andrews LP
文献 Nat Immunol
要旨 PD-1, PD-L1, CTLA4以外の免疫チェックポイント阻害薬に関するレビューの記事 TCRを介した刺激を抑制するLAG-3に対する抗体や細胞接着分子と共に作用するTIM-3に対する抗体(ITIMモチーフもなくPD-1抗体と作用機序かぶらないため期待されている)や抗原提示細胞や腫瘍浸潤マクロファージにも発現するTIGITに対する抗体が開発中だがいずれも従来のPD-1抗体との併用が中心になるとみられる。このうちTIM-1に対する抗体はアポトーシスした細胞のクリアランスも低下させるためブレオマイシンの肺毒性を悪化させる。

日付 2020年1月23日
担当 岡田(研修医)
タイトル Platelet counts during pregnancy
PMID 29972751
著者 Reese JA
文献 N Engl J Med
要旨 妊婦の血小板減少に関するレビュー 血小板数15万未満は全ての妊婦の約1割に認められるが10万を切る場合は何らかなの合併症や基礎疾患の検索が必要

日付 2020年1月30日
担当 丸井(研修医)
タイトル Increased risk of 100-day and 1-year infection-related mortality and complications in haploidentical stem cell transplantation
PMID 31191064
著者 Chang J
文献 J Blood Med.
要旨 寛解期の造血器疾患に対するPT-CY Haplo移植はTAC+sMTX(15,10,10,10mg)+ATG3mg/kgを使用したHLA適合の血縁/非血縁者間移植と比べて細菌・真菌感染に伴う感染症死の頻度が10%と高く死亡には影響を与えないがCMVやBKのウイルス血症の頻度も高い。

日付 2020年2月6日
担当 入吉
タイトル association of mutation contributing to clonal hematopoiesis with prognosis in chronic ischemic heart failure
PMID 30566180
著者 Lena D
文献 JAMA cardiology
要旨 心不全患者におけるCHIPに関連する遺伝子異常、特にTET2やDNMT3Aの変異がある場合は年齢と関係なくVAFに比例して心不全による死亡が増加し予後が悪化する。IL-8などのサイトカイン産生が上昇するため?

日付 2020年2月13日
担当 谷 勝真
タイトル Progression of disease within 24 months in follicular lymphoma is associated with reduced intratumoral immune infiltration
PMID 31461379
著者 Joshua W.D
文献 JCO
要旨 進行期濾胞性リンパ腫の初診時のリンパ節組織におけるPD-L2の遺伝子発現低下は抗原提示細胞の減少を招き腫瘍そのものの遺伝子異常とは関係なく早期再発/POD24と強く関連する。FLIPIとの組み合わせでPOD24の予測が可能

日付 2020年2月20日
担当 岡 聡司
タイトル Luspatercept in patients with lower-risk myelodysplastic syndromes
PMID 31914241
著者 Fenaux P
文献 N Engl J Med
要旨 MDS-RSではSMAD2やSMAD3など赤芽球の成熟を阻害させるシグナル伝達が亢進しておりESAの反応も悪いが、低リスクMDS-RS(ほぼ全てがSF3B1陽性)SMAD2やSMAD3シグナルを抑制する抗体製剤であるLuspatercept1mg/kgによって4割が輸血依存からも離脱しフェリチンも低下する。効果はLENと同程度だが好中球数や血小板数は不変、SF3B1のVAFに関係なく効き約2年半ほど持続する

日付 2020年2月27日
担当 藤澤 佑香
タイトル Asparaginase-associated pancreatitis in acute lymphoblastic leukemia: results from the NOPHO ALL2008 treatment of patients 1- 45 years of age.
PMID 31770057
著者 Cecilie U Rank
文献 JCO
要旨 ALL治療中のL-Aspに伴う膵炎は10歳以下の小児では7%に対し成人では11%と頻度が増加し再投与でも約半数で膵炎の再燃が認められる。一方で膵炎のためにL-Aspを省くことでの明らかなALLの再燃は認められなかった。

日付 2020年3月5日
担当 町田 拓哉
タイトル High-dose therapy and autologus stem cell transplantation for relapsed or high risk diffuse large B-cell lymphoma: a nationwide survey
PMID 31732878
著者 Sung-Won Kim
文献 Int J Hematol
要旨 Trumpデータを用いたDLBCLに対する自家移植の全国調査、約6割がupfrontで自家移植を受けており5年OSは1st CRで8割、1st PRで7割、再発時の移植では5割ほどとなった。Non-CR1での移植とPS不良、LEEDやMCECによる前処置がOS悪化と関連しMEAMでは再発が少なかった。

日付 2020年3月12日
担当 加島PT
タイトル the benefit of exercise in patients who undergo allogeneic hematopoietic stem cell transplantation
PMID 31131374
著者 Shinichiro Morishita
文献 J Int Soc Phys Rehabil Med
要旨 造血幹細胞移植におけるリハビリに関するレビュー 移植前の時点で約半数がプレサルコペニアに陥っており移植前の運動介入が重要。 移植後特に男性で筋力が低下しやすくaGVHD合併した際はその頻度がさらに増加する。

日付 2020年3月19日
担当 今井 利
タイトル comparative study tacrolimus and short-term methotrexate: 2-day versus 3-day methotrexate as graft-versus-host-disease prophylaxis after umbilical cord blood transplantation in adults
PMID 31678538
著者 Norimichi Hattori
文献 Biol of blood and marrow transplant
要旨 臍帯血移植におけるTACと通常のsMTX(10-7-7mg/m^2,day1,3,6)と2日間のsMTX(10-7mg/m^2,day1,3)の比較、どちらも半数以上が非寛解での移植であったが2日間のsMTXでは好中球生着がday20付近と有意に早く2年再発率は56.2%と再発率は少ないがaGVHDを40%で生じ2年NRMが40%と高いのが問題点

日付 2020年3月26日
担当 益永(研修医)
タイトル seven-day vonoprazan and low-dose amoxicillin dual therapy as first line helicobacter pyloro treatment: a multicentre randamised trial inJapan
PMID 31915235
著者 Sho Suzuki
文献 Gutjnl
要旨 ピロリ菌除菌においてアモキシシリン耐性となっている場合、1週間のボノプラザン20mg+アモキシシリン1500mg/dayによる2剤療法の除菌率は92.3%と1週間のボノプラザン20mg+アモキシシリン750mg/day+クラリスロマイシン400mg/dayの3剤療法の76.2%と比べて除菌率が有意に高い。

日付 2020年4月2日
担当 藤下 惠悟
タイトル Increased relapse risk of acute lymphoid leukemia in homozygous HLA-C1 patients after HLA-matched allogeneic transplantation: a Japanese national registry study
PMID 31704471
著者 Arima N
文献 Biol of blood and marrow transplant
要旨 HLA適合同種造血幹細胞移植においてHLAのC座が移植成績に与える影響を評価した。C座がKIRからみてC1(Cw1,Cw3,Cw7,Cw8など)/C2(Cw2,Cw4,Cw5,Cw6など)がC1/C1とホモであった場合はC1/C2とヘテロであった場合よりも再発が多く特にPh陰性ALL、CMV再活性化なし、ドナー年齢41才以上、全身治療を有するaGVHDを経験した患者で差が大きい。この結果はAMLとは逆。

日付 2020年4月16日
担当 岡 聡司
タイトル Impact of NPM1/FLT3-ITD genotypes difined by the 2017 European LeukemiaNet inpatients with acute myeloid leukemia
PMID 31826241
著者 Konstanze Do¨hner
文献 Blood
要旨 FLT3-ITD変異陽性AMLに対する3+7にmidostaurinまたはplaceboを評価したRatify試験のサブ解析 ELN2017のリスク分類に基づきFLT3-ITD変異のアリルバーデンやNPM1変異の有無だけでなくRUNX1やASXL1,p53変異の有無でリスク評価したところinductionのCR率に有意差はなかったが再発率は低リスク群で有意に低くOSも良好であった。MidostaurinのOs改善効果は全ての群で認められ特に低リスク群では移植をしなくても5年OSは73%と非常に良好だった

日付 2020年5月14日
担当 入吉 宏紀
タイトル Mean platelet component and mean platelet volume as useful acreening markers for myelodysplastic syndrome
PMID 30623074
著者 Ryota Masutanie
文献 Health Sci Rep
要旨 CBC分析器のひとつであるADVIAを用いて測定できる平均血小板濃度/MPCと平均血小板容積/MPVがそれぞれ25.3g/dl未満かつ10.0fl以上である場合は特異度99.9%、陽性的中率99.1%でMDSを特定でき再生不良性貧血との鑑別に有用

日付 2020年5月21日
担当 藤澤 佑香
タイトル imapsire immune health in survivors of diffuse large b-cell lymphoma
PMID 32083991
著者 Tanaya Shree
文献 JCO
要旨 DLBCLに対してR-CHOP療法を受けた患者は他の固形癌患者と比較して液性免疫不全や真菌・ウイルス感染症・自己免疫性血球減少の頻度が高くR-CHOPのみで5年以上の長期生存を得られている患者でもこの傾向は認められる。リツキシマブの追加は液性免疫不全以外には影響を与えない。

日付 2020年5月28日
担当 町田 拓哉
タイトル Rituximab, cyclophosophamide, doxorubicin, vincristine, and predonisolone combined with high-dose methotrexate plus intrathecal chemotherapy for newly diagnosed intravascular large B-cell lymphoma (PRIMEUR-IVL): a multicenter, single-arm, phase2 trial
PMID 32171071
著者 Kazuyuki Shimada
文献 Lancet Oncol
要旨 新規に診断されたCNS浸潤を伴わないIVLに対する3コースのR-CHOP療法+HDMTX(3.5mg/m^2)2コース+R-CHOP療法3コース(髄注はR-CHOPの2,3,5,6コース目に併用)はCR率84%、CN2年PFS76%、OS92%と良好でCNS再発率も3%も低値で再発例の半数もASCTでsalvageできた

日付 2020年6月4日
担当 今井 利
タイトル How I treat mesurable (minimal) residual disease in acute leukemia after allogeneic hematopoietic cell transplantation
PMID 31961921
著者 Alexandros Spyridonidis
文献 Blood
要旨 移植後のMRDに関するレビュー::NPM1に関しては移植半年以上経過してからの再発が多く3ヶ月に1回の骨髄検査を推奨、0.1%以上持続で再発リスク増加。一方でCBF白血病に関しては移植後も微量に残るため初診時より3log以上低下すればOK、ただし1%以上が持続する際や0.5log以上の増加では治療介入を考慮する。一方でMLL/KMT2A変異は移植後半年以内に再発しやすく少しでも陽性化したら治療介入する。FLT3-ITD変異に関しては移植後のMRDとしては未確立。STR法による骨髄のキメリズム検査では間葉系細胞の影響で1%程度なら陽性でもOK。WT1は骨髄検体で250copy以上なら再発リスク高く100copy以上ではDLIの効果も乏しい。DTA遺伝子に関してはドナーのCHIP除外が必要。ALLでのIgH/TCR再構成に関しては移植後100日以降に少しでも陽性化したら治療する。Aza+DLIに関してはAza施行day14で輸注する、治療効果があればDLIの漸増は不要、DLIの効果判定は4コース後に施行する。

日付 2020年6月11日
担当 藤下 惠悟
タイトル Target sequencing in DLBCL, molecular subtype, and outcomes: a Haematological Malignancy Research Network Report
PMID 32187361
著者 Stuart E Lacy
文献 Blood
要旨 実臨床で診断されたDLBCL患者のパラフィン切片より遺伝情報を抽出しターゲットシークエンスをかけた研究、MYD88,BCL2,SOCS1/SGK1,TET2/SGK1,NOTCH2の5つのグループと分類不能群に分かれた。BCL2は既報のEZBやC3に相当しFISHでもBCL2転座があり予後良好だった一部にDHL/MHGが含まれた。FLとDLBCLの同時診断では予後は悪化しなかった。SOCS1/SGK1は既報のC4に相当し遺伝子学的にPMBCLに類似しており予後は非常に良好だった。TET2/SGK1も既報にC4に相当し多くがGCB型で予後良好だった。NOTCH2は既報のC1やBN2に相当し遺伝子学的にはMZLに類似しFISHではBCL6転座と関係しているがCOOとの相関はない、IPIは高値だが予後は中間でp53変異が付加されても影響を受けなかった(NOTCH1変異がある場合は予後悪化)。MYD88は既報のC5やMCDに属し多くがABC型、予後不良群であるものの根治的治療ではやや予後が改善する一方でp53変異が付加されると予後が劇的に悪化する

日付 2020年6月18日
担当 三道 康永
タイトル Haploidentical hematopoietic stem cell transplantation in aplastic anemia: a systematic review and meta-analysis of clinical outcome on behalf of the severe aplastic anemia working party of the erupean group for blood and marrow transplantation (SAAWP of EBMT)
PMID 32346079
著者 Ghada ElGohary
文献 BMT
要旨 重症・最重症再生不良性貧血に対するハプロ移植をまとめたレビュー半数以上は中国での高用量ATGとMTXを用いたハプロ移植が占めている。生着率は97.3%、TRM6.7%/年であったがGradeⅡ~ⅣのaGVHD26.6%でCMV感染症44.3%と高頻度であった。PTCYによる移植はGradeⅡーⅣのaGVHD12.8%でCMV感染症10.4%と合併症の頻度は少ないが生着率が91.2%と低くTRMも27.9%と高かった(PTCYの前処置の多くはCY14.5mg/kgを2間+FLU30mg/m^2を5日間+TBI2~4Gy)。

日付 2020年6月25日
担当 岩本(研修医)
タイトル Effect of redombinant zoster vaccine on incidence of herpes zoster after autologous stem cell transplantation A randamaized clinical trial
PMID 31287523
著者 Adriana Bastidas
文献 JAMA
要旨 自家移植後(平均年齢55歳で半数がMM,1/3がNHL)の患者に対して移植後50-70日後とその1ヶ月後に計2回VZVの不活化ワクチンを投与することで、液性免疫を5割、細胞性免疫を7割回復させプラセボと比較して帯状疱疹の発症を半数に抑えることができる

日付 2020年7月2日
担当 岡 聡司
タイトル Ruxolitinib for Glucocorticoid-Refractory Acute Graft-versus-Host Disease
PMID 32320566
著者 Robert Zeiser
文献 N Engl J Med
要旨 ステロイド抵抗性のaGVHD(GradeⅢ-Ⅳは64%、原病再燃なし、重篤な感染合併なし、CNI使用の有無は問わない)に対するRuxolitinib(10mg×2/day,効果があればday56以降に減量可)は他治療(3割で体外光線療法、ATG、MSC、MMFなど)と比較して治療開始1ヶ月時点で6割が奏功し3割がCRで2ヶ月後も4割で効果が持続し2割がステロイドを中止できた。再発に有意差はないがNRMにも有意差はなく(Ruxolitinib群でやや感染が多い)mOSは11.1ヶ月vs6.5ヶ月とRuxolitinibで治療を受けた群で長いものの有意差なし

日付 2020年7月9日
担当 藤澤 佑香
タイトル Long-term follow-up results of lenalidomide, bortezomib, and dexamethasone induction therapy and risk-adapted maintenance approach in newly diagnosed multiple myeloma
PMID 32298201
著者 Nisha S Joseph
文献 JCO
要旨 実臨床でVRD療法を受けた1000人(65歳以上が1/3、ISSⅢ期が17.6%、高リスク染色体異常が1/4)の長期フォローアップ。751名がupfrontでASCTを受け71%が移植後100日時点でCR以上、33.7%がsCR以上となった(年齢で差ない)。また168名(全て通常リスク群)はVRDだけで良い効果(VGPR以上84.6%,CR以上56.7%)を得られたため幹細胞採取後も移植をせず維持療法だけでmPFS74.3ヶ月と良好な成績を得られた。患者全体では維持療法によってPFS/OS共に延長を認めた(中央値65.45/129.84ヶ月)。R-ISSⅠ,Ⅱ,Ⅲ期でのPFS/OS中央値は89.46/未達,56.31/105.92ヶ月,31.15/60.58ヶ月だった。5年/10年OSは通常リスクで81/58%、高リスク群で57/29%だった。del(17)に関しては3剤での維持療法でPFS/OS中央値37.2/68.5ヶ月だった。

日付 2020年7月16日
担当 松本顕(研修医)
タイトル Microbiota as Predictor of Mortality in Allogeneic Hematopoietic-Cell Transplantation
PMID 32101664
著者 Jonathan U. Peled
文献 N Engl J Med
要旨 寛解期での同種造血幹細胞移植における移植1ヶ月前の腸管内細菌叢の乱れは患者年齢、前処置強度、幹細胞ソース、HCT-CIに関わらず腸球菌血流感染症やaGVHDを増加させることで治療関連死亡を増加させる。多様な腸内細菌叢は治療関連死亡を低下させ一方で再発には影響を及ぼさない。

日付 2020年7月30日
担当 町田 拓哉
タイトル Response improvement rather than response status after first autologous stem cell transplantation is asignificant prognostic factor for survival benefit from tandem compared with single transplantation in multiple myeloma patients
PMID 32194287
著者 Joanna Blocka
文献 Biol of blood and marrow transplant
要旨 多発性骨髄腫での自家移植においてより深い奏効(PR→VGPRなど)が得られた患者では引き続いてtandem移植を行なうことでPFSだけでなくOSも改善させることができる。ただし高リスク染色体異常に関してはPFSのみを延長させるほか、MRDなどの深い奏効に関しては検索できていない。

日付 2020年8月6日
担当 入吉 宏紀
タイトル Practice managemnet of lenalidomide-related rash
PMID 26297281
著者 Sara M Tinsley
文献 Clin Lymphoma Meloma Leuk.
要旨 レナリドマイドに関連する皮疹に関するレビュー 頻度はステロイドの併用の有無に関係せず全Gradeで30%、GradeⅢ-Ⅳで数%程度とされる。皮膚紅斑が全身の30%以上に認めるGradeⅢ以上では一時休薬を要するがびらん・潰瘍形成を伴うGradeⅣを除いて1~2週程度の休薬と経口ステロイド併用で再開は出来る

日付 2020年8月13日
担当 藤下 惠悟
タイトル Timig of post-Transplantation cyclophosphamide administration in haploidentical trasnplantation: a comparative study on behalf of the acute leukemia working party of the european society for blood and marrow transplantation
PMID 32645444
著者 Annalisa Ruggeri
文献 Biol of blood and marrow transplant
要旨 PTCYハプロ移植においCYをday3,4に、TACまたはCSAをMMFをday5から開始する方法と比べてCYをday3,5に、CSAとMMFをday0またはday1から開始する方法は移植後2年のOS,LFS,修正GRFSは59%,53%,36%と特に後2者では有意に良好であった(ただし後方視的研究のため若年患者が多くTBF regimenを中心としたMACを受けた患者割合が多いという制限あり)。

日付 2020年8月27日
担当 山本(研修医)
タイトル Identifying and treatment refractory ITP: dufficulty in diagnosis and role of combination treatment
PMID 31756253
著者 Oriana Miltiadous
文献 Blood
要旨 難治性ITPに関するレビュー、免疫抑制剤やTPO-RA単独では効果がなくても併用で奏効する例もある、DEXとリツキシマブの併用に関しては若年女性で特に長期奏効が得られやすい。逆にモノクローナルな自己抗体を認める場合は長期生存型の形質細胞が関与している事が多くリツキシマブは奏効しにくくボルデゾミブやBTK阻害薬が効くかもしれない

日付 2020年9月3日
担当 三道 康永
タイトル upfront stem cell transplantation for newly diagnosed multiple myeloma with del(17p) and t(4;14): a study from the CMWP-EBMT
PMID 32710010
著者 Nico Gagelmann
文献 BMT
要旨 2000年~2015年の間に診断されたdel(17p)またはt(4;14)を伴う未治療多発性骨髄腫(中央値59歳)に対してsingle自家移植、tandem自家移植、tandem自家→同種移植を比較した(tandem移植は半年以内に施行)。最初の自家移植からのコホート全体の5年OSはsingle autoで51%、auto-autoで60%、auto-alloで67%と有意差なし(p値0.187)。一方で5年PFSと再発率はsingle autoで17/82%、auto-autoで33/63%、auto-alloで34/56%とtandem移植で改善を認めた(p値0.048/<0.001)。del(17p)を有する患者ではauto-autoはsingle autoと比較しても成績の改善は無かったがauto-alloはPFSをやや改善させた。一方でt(4;14)を伴う患者ではauto-autoやauto-alloはsingle autoと比較してPFSは有意に改善させたがOSはauto-autoでやや改善したもののauto-alloはNRM10%のせいで有意差を認めず

日付 2020年9月10日
担当 今井 利
タイトル Venetoclax-Rituximab in relapsed or refractory chronic lymphocytic leukemia
PMID 29562155
著者 John F Seymour
文献 N Engl J Med
要旨 再発治療抵抗性のCLL(2年以内のBEN使用歴を有する患者は除く)に対してVenetoclaxとRituximab はBR療法と比較して2年PFS/OSは84.9/91.9% vs 36.3/86.6%と良好で6~8割の症例で末梢血のMRD陰性化を獲得した。del(17p)を有する症例でも2年PFSは81.5% vs 27.8%と治療効果の悪化は認めなかった。

日付 2020年9月24日
担当 岡 聡司
タイトル Randomized trial comparing double versus triple bortezomib-based regimen in patients with multiple myeloma and acute kidney injury due to cast nephropathy
PMID 32574117
著者 Frank Bridoux
文献 JCO
要旨 骨髄腫腎による急性腎障害(アミロイドーシス、MIDDは除く)を有するものの透析を要さない新規診断多発性骨髄腫患者(年齢中央値68、血清Cre2.73~3.05)に対してBDまたはVCD療法3コースで腎機能回復率を比較。3ヶ月後の腎機能回復率はそれぞれお44.6%と51.1%と有意差はなかったがAKIN stage3の重度腎不全患者ではBDと比較してVCD療法では腎機能回復率が46.7% vs 24.2%とやや良好であった(P値0.07)。OSや奏効率はVCDがやや上回っていたが有意差はない

日付 2020年10月1日
担当 藤澤 佑香
タイトル multicenter study of risk-adapted therapy with dose-adjusted EPOCH-R in adults with untreated burkitt lymphoma
PMID 32453640
著者 Mark Roschewski
文献 JCO
要旨 未治療バーキットリンパ腫(年齢中央値49歳、25%がHIV関連、10%がCNS浸潤あり)に対するDA-R-EPOCHを評価した2相試験、限局期かつLDH正常で腫瘍径7cm未満の低リスク群ではEPOCH+Rをday1,5を2コース施行後PET陰性ならEPOCH+RR1コースで終了、陽性ならIT併用DA-R-EPOCH4コース追加で終了。高リスク群ではIT併用DA-R-EPOCH6コースでCNS浸潤陽性でもHD-MTXは併用なし。4年EFS/OSは84.5/87%で高リスク群では82.1/84.9%だった。CNS浸潤陽性の11名のうち6名で病勢進行あり4年EFS45.5%と不良。高リスク群ではHIVの有無や中間PET(2サイクル後に撮像)、年齢、IPIではEFSに有意差なし(ただし4割がLDH正常であるなど比較的indolentな例が多く解釈に注意が必要)

日付 2020年10月8日
担当 町田 拓哉
タイトル Outcomes and risk factors for therapy-related myeloid neoplasms treated with allogeneic stem cell transplantation in Japan
PMID 32320746
著者 Michiko Kida
文献 Biol of blood and marrow transplant
要旨 治療関連骨髄性腫瘍に関する日本TRUMPデータを元にした移植成績。565名のtMN(年齢中央値54歳、AMLが398名、2/3が非寛解移植)の3年OS/RFSは31/27%と不良で高リスク染色体異常が多く、悪性腫瘍の既往を除いてもHCT-CI高値の例が多いため再発率/NRMは40/33%いずれも高値だった。元々の悪性腫瘍の種類や移植前の寛解導入療法の有無は予後に影響は与えなかったが移植前CRであった場合は予後が改善した。

日付 2020年10月15日
担当 加島PT
タイトル 当院での移植成績とサルコペニアに関する発表(サルコペニアでは移植後の早期死亡率70%と高値)
PMID  
著者  
文献  
要旨  

日付 2020年10月22日
担当 今井 利
タイトル Potatuzumab vedtin in relapsed or refractory diffuse large B-cell lymphoma
PMID 31693429
著者 Laurie H Sehn
文献 JCO
要旨 再発治療抵抗性DLBCL(年齢中央値70歳、80%は前治療に抵抗性、DEL/TELを1割含むがDHL/THLは含まず)に対する3週サイクルのBR(BEN90mg/m^2,R375mg/m^2)にPotatuzumab vedtin1.8mg/kgを追加することでCR率(17.5%→40%)、OS(4.7ヶ月→12.4ヶ月)と改善した。治療効果はCOOやDELに関係なく認めるが血球減少のAEが強く7割でG-CSFが必要で約半数で治療延期を要した。

日付 2020年10月29日
担当 藤下 惠悟
タイトル Immunopathology and biology-based treatment of steroid-refractory graft-versus-host disease
PMID 32526035
著者 Tomomi Toubai
文献 Blood
要旨 ステロイド抵抗性のGVHDに関するレビュー Th17細胞の一部にはグルココルチコイド受容体誘導性TNF受容体関連タンパク質/GITRを発現しておりステロイドによって活性化することもある マーカーとしては消化管GVHDではカルプロテクチンやα1アンチトリプシンなどが期待されている α4インテグリンβ7を阻害するベドリズマブパイエル板に発現するMadCAM-1とリンパ球との結合を阻害することで消化管GVHDを改善するがぶどう球菌や腸球菌感染症が増加する(ただしナタリズマブと異なり中枢神経への移行は阻害しないのでJCVの再活性化は来たさない)

日付 2020年11月5日
担当 入吉 宏紀
タイトル caplacizmab treatment for acquired thrombotic thrombocytopenic purpura
PMID 30625070
著者 Marie Scully
文献 N Engl J Med
要旨 TTP(再燃例が3割、R使用例は4割程度)に対して抗vWF抗体であるカプラシズマブ10mg皮下注を併用する事で標準的なステロイド治療(PSL1mg/kgで開始し30日以内に中止)単独と比較して血小板正常化までの日数や血漿交換の回数を減少させ血栓イベントやTTPに関連する死亡を減少させる(ただしカプラシズマブ投与中もADAMRS13活性が10%未満の場合は再燃率が高く追加の免疫抑制療法が必要

日付 2020年11月19日
担当 井上(研修医)
タイトル serum soluble interleukin-2 receptor levels for creening for malignant lymphomas and differential diagnosis from other conditions
PMID 31620278
著者 Jun Murakami
文献 Mol Clin Ocol
要旨 sIL-2Rのリンパ腫診断の有用性を評価した後方視的研究 sIL-2R2000以上で特異度93% 陽性ゆう度比4.97

日付 2020年11月26日
担当 清水(研修医)
タイトル allogeneic stem cell transplantation for blast crisis chronic myeloid leukemia in the era of tyrosine kinase inhibitors: a retrospective study by the EBMT chronic malignancies working party
PMID 31271884
著者 Aleksandar Radujkvic
文献 Biol of blood and marrow transplant
要旨 TKI登場後のCML-BCの移植成績 年齢中央値44歳で44%が非寛解、59%が第一世代TKI使用、64%が前処置がMAC、54%が非血縁での移植成績は3年OS38.5%/3年LFS34.6%/3年NRM23.3%だった。寛解期に限れば3年OS51.1%/3年LFS33.8%/3年NRM20.2%だった。非寛解移植とPS不良がOSとLFS悪化と関係していた。寛解期で移植を受けた患者では高齢、PS不良、MAC前処置、診断から移植まで1年以上がOS・LFS悪化と関係していたのに対して非寛解で移植を受けた患者では非血縁ドナーでLFSとOSの改善を認めた。cGVHDの存在は寛解期での移植においてLFS改善に関係しているようだった。

日付 2020年12月3日
担当 藤下 惠悟
タイトル conditioning with busulfan plus melphalan versus melphalan alone before autologous haemopoietic cell transplantation for multiple myeloma: an open-label, randomised, phase3 trial
PMID 30910541
著者 Qaiser Bashir
文献 Lancet Haematol
要旨 初発多発性骨髄腫(年齢中央値58歳、R-ISSⅢが3割程度、寛解導入療法の6割がVRDで移植前VGPR異常が50%程度、移植後6割でLEN維持療法を施行)に対する自家移植においてMEL200mg/m^2単剤と比較してMEL140mg/m^2+ivBU(AUC5000以下)による前処置はsCR率は両群とも50%と同等だったがPFS中央値を43.5→64.7%に改善させた(OSの改善は認めず)。

日付 2020年12月24日
担当 下元(研修医)
タイトル Management of thrombotic microangiopathy in pregnancy and postpartum: report from an international working group
PMID 32808006
著者 Fadi Fakhouri
文献 Blood
要旨 妊娠関連の血栓性微小血管障害に関するレビュー。妊娠関連TTPはTTP全体の1~3割を占め妊娠中期~後期に好発する。通常のTTPと異なり遺伝性TTPが3割ほど含まれるので注意。ADAMTS13活性<20%で診断する。後天性TTPでは通常の血漿交換+ステロイドが行なわれるがリツキシマブは胎児移行による血球減少の副作用があり推奨されずCNIかアザチオプリンの方が無難。先天性TTPに関してはFFPを10~21日毎に10~15mg/kgで輸注することで予防するが妊娠後期では体液貯留のため血漿交換を要する例もある。一方で妊娠関連のHUSは産後(最大産後3ヶ月まで)に好発し、一般的に妊娠高血圧症候群の治療開始後1-2日経過しても腎機能が改善しない場合に考慮する。抗C5抗体は妊娠中も使用可能。sFLT1/PIGF比>85の場合は子癇やHELLP症候群を示唆する