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抄読会 2024年

最新文献紹介

2024年

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日付 2024年12月24日
担当 難波(研修医)
タイトル Daratumumab or Active Monitoring for High-Risk Smoldering Multiple Myeloma
PMID 39652675
著者 Meletios A Dimopoulos
文献 N Engl J Med
要旨 測定可能病変を有する高リスクくすぶり型骨髄腫患者(Mタンパク30g/dl以上or IgA型 or FRC>8かFRC<100年齢中央値64歳 高リスク遺伝子異常は40%で陽性)に対して慎重な経過観察と36か月間の月1回のDara単剤で比較したところDara単剤の方が症候性骨髄腫や進行や死亡を51%抑制できた(5年PFS63.1% vs 40.8%)。OSは両者で差がなかった。
有害事象で多いのは高血圧や肺炎だったがQOLや二次癌は両者で変化はなかった。



日付 2024年12月17日
担当 松本 顕
タイトル Comparing transplant outcomes in ALL patients after myeloablative conditioning in mismatch-related or unrelated donor settings
PMID 39147891
著者 Salman Otoukesh
文献 Bone Marrow Transplant
要旨 TBI12Gyを受けた患者(年齢中央値37歳)で適合ドナーか非適合ドナーから移植を受けたALL患者(9割はB-ALLでCR1で移植)の後方視的研究
適合ドナーから移植を受けた患者はHCT-CIが良かったが代替ドナー+PTCYによるGVHD予防でもCR1なら成績は適合ドナー+ETPによる強化前処置と成績は同等
CR2での移植の場合は代替ドナー再発が多い
生着は遅いがcGVHDが少ない



日付 2024年12月10日
担当 今井 利
タイトル Different impacts of granulocyte colony-stimulating factor administration on allogeneic hematopoietic cell transplant outcomes for adult acute myeloid leukemia according to graft type
PMID 39564683
著者 Takaaki Konuma
文献 Am J Hematol
要旨 成人AML all後のG-CSFに関する後方視的研究
PBSCTとBMTではG-CSF投与plt回復が遅れるがCBTでは影響なし
G-CSFはCBT後ではOSとLFSを改善(特にG-CSFがday5以降の場合に顕著)
全ての幹細胞ソースにおいてG-CSF投与でgrade2-4のaGVHDが増加するがGrade3-4のaGVHDは増加しない